表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

『成人式』

作者: ミオ
掲載日:2026/07/29

娘の成人式準備。


「父親なんだから半分払って当然でしょ。」


元嫁はそう言って、

分不相応な、高額な見積書を送りつけてきた。


父親は

「娘のためのお金を出すこと」自体を拒んだわけではない。


「本当に必要な金額なのか。娘本人とも話をさせてほしい。」

そう伝えた。


元嫁は反発した。

「私が決めたことだから。」

「親なんだから黙って払ってよ。」


しかし、父親も娘も、もう元嫁の思い通りに動くことはなかった。


二人は直接話し合い、

本当に必要なもの、

削れるもの、

お互いが納得できる負担を、二人で決めた。


その瞬間、元嫁を通さなくても問題なく、親子でちゃんと話し合いができることが証明された。


父は約束した金額を支払い、娘は感謝を伝えた。


それで終わった。


終わったのは成人式の話、ではない。


元夫婦の、ズルズルと続いた、なかなか切れなかった縁だ。


父親は、元嫁とは一切連絡を取らなくなり、父と娘は、直接連絡するようになった。


父と娘の親子の関係からは、母は完全に消えた。


母の思惑の影響を受けなくなった父娘の関係は、以前よりも自然で、穏やかなものになっていった。


一方で、


離婚してからも、

ずっと自分が持っていると、

元嫁が思っていた、

父親と娘を思い通りに動かせる手綱は、跡形もなく消えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ