第17話:ついに俺のハーレムの夢が…!⑰
「おい……」
「今、何想像してるんだ!!」
「ミンゴニング!!!」
「え、あ……?」
「す、すみません……」
「いや……大丈夫だ……」
「ルナ?お前なら死体くらいすぐ蘇らせられるだろ?」
「うーん……多分いけるかな!」
「そうか……じゃあ後で頼む」
「ひっ……ひっ……!!」
ドンッ!!
ドンッ!!
「静粛に!!」
「被告人」
「サトウ・カズキに死刑を言い渡す――」
「ストップ」
「……はい?」
「誰ですか?」
「神聖なる法廷で何を――」
その瞬間、魔法使いらしき人物が紋章を見せる。
「……!!」
「それは……王国の紋章……!」
「え?どういうこと?」
「カズキ。あれは王家の証だ」
「ただ者じゃない」
「……やっぱり貴族……いや王族か」
「見ただけで分かるのか……」
「おい!!カズキ!!ここで言うなって言っただろ!!」
「……名前を明かす必要はありません」
「はい……」
「簡潔に言いましょう」
「サトウ・カズキの判決の撤回を要求します」
「なに……!?」
ガンッ!!
「ついに!!시발!!俺にもファンができたのか……!!」
「異世界で夢見てた……俺の理想のライフが……!!」
「……」
「この人……いつもこんな感じですか?」
「……ええ、そうです」
「アリエル……」
「……」
「デリニス……」
「よくありませんね」
「外で私のことを知っていると発言されるのは困ります」
「……仕方ないだろ」
「……知り合いか?」
「王国側……しかもかなり上の立場だろ?」
「ええ、そうです」
「アークウィザード、最上位魔法使いです」
「恐らく……格魔族を除けば最強クラスでしょう」
「!!?」
「何ですって!?」
「最強の魔法使いは私です!!」
「爆裂魔法こそ最強で――」
「シッ!!」
「静かにしてください!!」
「この高火力ロリが……!」
「むぐっ!!」
「……」
「カズキさん、その隣の方は?」
「……あ?」
「こいつは――」
「私の名前はルナ!!」
「月の女神よ!!」
「王国だって!?」
「早く敬いなさい!!」
「あなたたちの信仰対象よ!!」
「……」
「マジかよ……」
「この承認欲求モンスター女神が……」
「ついにやらかしたな……!!」
「来い!!今日飯抜きだ!!」
「やだあああ!!」
「ちょっ!!どこ触ってるのよ!!」
「違うって言ってるだろ!!」
「……」
「今までの自分の行いを後悔しています……」
「え……?」
「アリエル……それは……」
「いえ……」
「実物のダメ女神を見ると、どうしても感情が……」
「……とにかく」
「これは王国の意思です」
「この裁判は中止し、執行猶予に変更してください」
「……承知しました」
ドンッ!!
――場面転換――
「……誰ですか?」
「今の話、聞いていませんでしたか?」
「いや……聞いたけど……ちょっと待って」
(赤い瞳)
(……!!)
(この人……!!)
(いや待て……)
(美人すぎる……しかもバランスと胸も完璧……)
(外見は最高だ……中身残念なデリニスとは真逆だ……!!)
「……」
「……」
「そのような考えはやめてください」
「え?」
「なんで分かったんですか?」
「それくらい読めないとでも思いましたか?」
「すみません!!」
「命だけは……!!」
「……大丈夫です」
「今回は見逃しましょう」
「サトウ・カズキさん」
「少し来ていただきます」
「え?」
「何の用で――」
(チャンスだ……!!)
(これはチャンスだぞ……!!)
(俺のハーレム計画が現実になる……!!)
「……その夢、やめてください」
「あ、そうだ」
「王城に来てもらいます」
「マジかよおおおおお!!!」
「この美人でバランス最強な人に祝福を!!」




