表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/23

第11話:この哀れな者たちに住処を!!!⑪

数日後――


「……!!」


「寒い!!!」


「いつまで野宿する気だよ!!!」


「ひぇっ……カズキ……!!」


「寒いです……!!」


「何か方法はないんですか……?」


「……!!」


「カンッ!!」


「方法がある!!」


「何ですか!?」


「抱きしめろ」


「嫌です」


「なんでだよ!!!」


「こういう時は自然に抱きついて、恋愛フラグが立つのがテンプレだろ!!!」


「カズキ……ここは現実です」


「ラブコメじゃありません」


「くそがあああああ!!!」


「ルナ!!」


「嫌」


「……分かりました」


「だからその手の魔力を下ろしてください……」


「デリニスは?」


「どこ行った?」


「デリニス?」


「言ったでしょ。体力訓練で実家に帰ったって」


「시발!!!」


「俺らは野宿してんのに!!!」


「ありえねぇだろ……」


「ギルド……!!」


「ギルド行くぞ!!!」


「そこが一番暖かい!!!」


ギルド内。


「受付のお姉さん……」


「依頼を……いや」


「生存をください!!!」


「え……?」


「依頼なら一つありますけど……」


「何ですか!!!」


「雑用でも何でもやります!!!」


「魔道具店に荷物を届ける依頼です」


「場所がアクセルの外れなので……」


「!!!」


(まさか……このテンプレ……!!)


「その店員って……もしかして」


「はい、美人女性です」


「しかもスタイルも良くて――」


「!!!!!」


ガシャァァン!!!


「今すぐ行く……」


「止める奴は――」


「透明魔法」


「スティール」


「クリエイトウォーター」


「フリーズ」


「全部ぶち込むぞ……」


「……最低ですね」


アクセル郊外。


魔道具店。


「店の名前が……」


「……え?」


「なんだこれ」


「ドSエンターテインメント……?」


「시발!!どんな企業だよ!!!」


ドン!!!


「ぐああああ!!!」


「カズキ!!!」


「大丈夫ですか!?」


「カズキ〜?」


「大丈夫だよな?」


「すみません!!!」


「……!!」


「お客様ですか?」


「それとも依頼ですか?」


「ここまで来る方は珍しくて……」


「……依頼です……」


「ぐっ……」


しばらく後――


「目が覚めましたか!」


「私はセリル!」


「セリルです!」


「確認なんですが……サトウ・カズキさんですよね?」


「……え?」


「はい、そうです」


「魔王軍幹部を倒したと聞いて……」


「あ、はい」


「俺が先頭で――」


「第1幹部を――」


「9幹部ですよね」


「シッ!!!」


「とにかく倒しました!!!」


「そうですか……」


「ベルニスさんは剣術に優れていたはずですが……」


「すごいですね」


「……え?」


「ちょっと待て」


「なんでそれ知ってんだ?」


「私はセリル」


「セリドリア・リル」


「魔王軍第2幹部です!」


「……」


「捕まえろ!!!」


「うわああああ!!!」


「何してるんですか!!?」


「カズキ!!!」


「ついに5億の借金返せるぞ!!!」


「嫌です!!!」


「私は賞金もないし民間被害も出してません!!!」


「しかもよく見たらリッチじゃねぇか!!!」


「リッチは陰気な場所が好きなんだよ!!!」


「女神として許せねぇ!!!」


「だからこんな場所で店やってんだろ!!!」


「ひどいです!!!」


「私にも夢があるんです!!!」


「ギルドに売り飛ばすか……」


「おい……人の心あるのか?」


「それより」


「一旦離せ」


「冗談だろ?」


「ルナ、よく考えろ」


「俺たちは9幹部相手でもギリだった」


「でもこいつは会話できる」


「民間被害も……今は信じるしかない」


「刺激するメリットがない」


「話を聞こう」


「……何かあれば浄化する」


「いい?」


「……ああ」


「ありがとうございます……」


「でも……女神って……本当に?」


「そうよ!!」


「私はルナ!!」


「月の教団の女神よ!!!」


「ひぇええええ!!!」


「助けてください!!!」


「夢もあるし!!」


「やりたいこともあるんです!!!」


「よく見ろリッチ!!」


「変なことしたら即浄化だ!!!」


「……昼だから無理でしょ」


「カズキ黙って!!!」


「その秘密言うな!!!」


「ひぃぃ……」


「今日は……何の用ですか……?」


「私を消しに来たんですか……?」


「違う」


「依頼だ」


「今金がない」


「どんな依頼か教えてくれ」


「あ!」


「屋敷に呪いがあるっていう依頼です!」


「……屋敷?」


「条件は?」


「成功すれば屋敷の所有権を譲渡――」


ガシャァァン!!!


「どけえええええ!!!」


「今すぐ行くぞ!!!」


「落ち着いてください!!!」


「カズキ!!!」


「冷静に判断を――」


「その屋敷、かなり大きいですよ!」


「魔道具も残ってるはずで――」


「!!!」


「カズキ!!!」


「今すぐ走るぞ!!!」


「魔道具は我慢できない!!!」


「行くぞ!!!」


「おう!!!」


「……あの、ルナ様?」


「これ……離してくれませんか……」


「私も資金が厳しくて……」


「ダメ」


「ひぇええええ!!!」


「この哀れなリッチに祝福を!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ