表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平安貴族物語 ~時姫から藤原彰子まで~  作者: かあなび1
第二部 詮子(道長の姉)
20/46

花山帝の世

 花山帝の世となった。わたくしは、現在は東宮の母。今のところ、何も力はない。

現在力を持っているのは、表向きには関白の藤原頼忠殿であるが、実際には父兼家の長兄伊尹殿の五男に当たる藤原義懐殿だ。長年東宮坊として花山帝に仕えていたので、帝の信任が厚い。父も東宮の祖父として力を蓄えているようだ。

 花山帝の女御は、4人いらっしゃる。1か月で宮を退出してしまった藤原姚子様。特別寵愛を受けたわけではないが、終始帝から目をかけられている関白頼忠の娘藤原諟子様。初め天皇の寵愛を受けたが次第に衰えた親王の娘の婉子女王様。そして、最愛の藤原忯子様。藤原義懐殿の妻の妹君で、帝が自ら御命令になり入内され深い寵愛を受けているという。

 宮中は、関白派・義懐殿派・父兼家派の三竦み、噂はさまざまに耳に入ってくるのだが、わたくしには東宮でいらっしゃる一宮様と、かわいい弟の道長が大事。日々は、穏やかに過ぎていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ