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平安貴族物語 ~時姫から藤原彰子まで~  作者: かあなび1
第一部 時姫(道長の母)
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時姫の最後

 もう、私も長くはありません。もうすぐ五十(いそじ)に手が届くころですが、おそらく届かないことでしょう。


 兼家様は、長く不遇の時を過ごされましたが、兼通殿がお亡くなりになったのち、再び昇進されるようにおなりです。今は、右大臣をお務めです。この後、太政大臣になられるかどうかは、わかりません。


 太郎君は、御年(おんとし)二十八におなりだ。今では道隆(みちたか)さまと名乗られ、男ぶりもよく、右近衛権中将に任じられ、備中権守を兼任していらっしゃる。賢い男の孫、かわいらしい女の孫に恵まれ、先々が楽しみです。


 次郎君は、道兼(みちかね)様。御年(おんとし)二十。侍従に任じられ、昇殿を許されたばかり。


 三郎君は、道長(みちなが)様。御年(おんとし)十五。従五位下なので、まだ昇殿も許されていない。


 一の姫は、超子様。冷泉院の女御で二の宮をお産みになった。宮は現在五つになっていらっしゃる。


 二の姫は、詮子様。なかなか入内が決まらなかったが、安子様のお産みになった円融天皇の女御となられ、おなかにややがいらっしゃる。


 それぞれに心配なことであるが、どの方もしっかりとお育ちになっていらっしゃる。夫も、お子様方も、「位人臣(くらいじんしん)を極め」たり、「国母(こくぼ)」におなり遊ばしたわけではないが、そろそろお別れが近い。


わたしは、いつまでも、あなた方を見守っていますよ。


道隆の娘が定子。清少納言の仕えた女御。

超子の息子が三条天皇。

詮子の息子が一条天皇。

道長の娘が彰子。紫式部が仕えた女御。

道隆も、道兼も、道長も、摂政になります。

時姫、すごい!!


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