名を汚す者
初めて書く作品になります!そもそも小説自体に初挑戦なので頑張ります!
核爆弾、それは地上を汚染し、多くの命を奪うために開発された兵器であり。保有しているだけで防衛力ともなる人類共通の脅威である。生きているもの達を殺戮しそしてそこには死後の怨みがつのる。怨みが土地に染み付き、その中からは怪異や霊が生まれる。土地の怨み・人の怨み・動植物の怨み…
これは一度核が落ちた都市で起こる霊や怪異による事件を解決していく者の話である
「はぁ…解説長いな、このゲーム」
俺は弐寺幽夜と書いて‹にじゆうや›という、引きこもり初めて二年目の新米ヒッキー。
年齢は十六で高二、ゲームして寝てを繰り返す生活、をしたいけど妹がいることもあってそこまで堕ちた生活をせずに済んでいる。
今は買ってきたゲームをプレイしようとしているのだけれど、タイトルは…分からない…知り合いが激推ししてきたゲームを買ったら、たまーにあるopが長い系のゲームで少しモチベが下がりつつある、というかこのご時世によく核が落ちただのなんだのというゲームが出せたものだと思う。
まぁそれはどうでもいいけれど、こんなこと考えてる間にもなんとも気合いの入ったムービーが流れ続ける。
ストーリーが面白いやらで推されたけれど、正直最近はfpsにどっぷりであんまりストーリー系は乗り気になれない。そんなわけで、このopの時間を別のことに使おうとして思い出した。
「グミ無くなってるな」
グミ、そう高校生ならみんな好きであろうぷにぷにしたあのグミである。俺は口の中が寂しい時によく食べるが、最近は柔らかいものや固めの物もあり飽きることも少ない。すっかりゲームのお供と化しているのでこのopの間に買いに行ってしまおう、ついでに妹君の麗華‹れいか›さんにも欲しいものがないかお伺いを立てておこう。
「妹さんや」
「なんだい兄さん」
「なんか食いたいものとか飲みたいものあったりします?」
「んー兄さんセレクトでお菓子買ってきて」
「仰せのままにー」
そんな会話を経て玄関へ向かい靴を履く
「んじゃ行ってまいりまーす」
「はいはーい」
今から俺が向かうのは近場のコンビニの予定だったが、あのゲームの感じからしてあと5分はありそうなのでコンビニの少し奥にあるスーパーに行くことにした。ちなみに俺が妹君に丁寧な言葉つかいをする理由は、妹が小さかった頃にしていた執事とお姫様ごっこ、というなんともほっこりした遊びの名残だ。
スーパーについた俺は何個か俺の好きなグミをカゴに入れると、次は妹君のお菓子を選んでいた、ただしあのお方は非常に気まぐれなので色々な要素を加味しなければならない。
今は夜、そして妹君はまだご飯を食べていないから量が多いとお腹に溜まってしまう…うーむ…ここでの正解は…そうだ!甘くて夜ご飯後にもデザートで食べれるもの、つまりはチョコ!ということで、ささっとチョココーナーに行き妹君の好きなチョコをカートに入れ、買い物を済まして外に出る。
その帰り道のこと。引きこもり精神がせっかく外に出たのに、これだけで帰るのはなにか勿体ない!と言っている気がして周りを見渡す、そうすると地域によくあるちっさい祠が目に入った。
「まぁ…ちょうどいいか」
そんなわけで祠が置いてある敷地の中に入る、その次の瞬間。空気が冷たく冷えていくのを感じた、今日は真夏日で蒸し暑いというのにだ。嫌な予感がしてすぐさま引き返そうとするけれど、敷地内の石を区切りとしてその先は黒く染まっており、外に出ることが出来ないのだと分かる。
「えーと、これはどういう現象だ?」
あまりに現実味がない為に戸惑いが隠せない、というか嫌な可能性ばかりを考えてしまう。
『ねぇ』
どこかから声がした
「誰ですか?」
『ここの神社に祀られてる神様だよ』
これはびっくり神様らしい
「んなまさか」
『本当だよ、そこの祠の中から僕の神体を外に出してくれないかな』
これはまた変なお願いだ
「それをして何か報酬は?」
『そうだね、とりあえず出してくれたら考えよう』
よくよく考えれば御神体にそんな簡単に触れていいものか?
「んー、でも罰当たりじゃないか?」
『そんなことは無いよ、そもそも僕からお願いしてるしね』
まぁ、確かにと思った
「それもそっか、そこの祠だな」
『うんうん』
言われた通りにから縄で結ばれた石を取り出す
『ありがとうね、縄も解いてくれると助かるかな』
「わかった」
そうして縄を解いた。
その時に気付いた、祠や神社に祀られてるのは必ずしも神様だけじゃ無いって事に。
『いやー、ありがとう』
そういってソレは姿を現す、かなり怖い見た目をしてる
『僕は妖狐、人喰い鬼としてこの地に祀られていたんだ』
「そうか、まずいことをしたな」
『あはは!僕は感謝してるよ』
『あ、そういえば、君は褒美を欲しがっていたよね、今のうちに僕に食べられておけばまだ神性は残ってるからきっと天国にいけるよ』
「断ることは出来ないのか?」
『なんでさ、一石二鳥だろう?僕は寝起きの腹を満たせて、君は多くの人間が望む天国へ行けるんだから!』
「あー、いや妹をおいて行く気はなくてね」
『ふーん、まぁいいや、有無を言わさず食べちゃうね』
そういってソレは口を開く、逃げようとしても後ろは暗闇で逃げられないし。
もう無理かなって考えてた。
その時に、声が聞こえた
「大丈夫!?」
何故かは知らないが、俺の他にもう一人この場に居合わせたらしい。どう見ても大丈夫ではない…ないよな?
「大丈夫では無いですね」
え、めぢゃめぢゃ可愛いんですけど、ある意味大丈夫じゃないわ
「え?もうどこか食べられたりした!?痛くてももう少し我慢してね、絶対助けてあげるからね!」
彼女はそういうとソレの方へと体を向ける
「なんであなたが外に出れてるかは知らないけれど人に害をなすなら今度は祓わせてもらいます」
おれは可愛さに見惚れてて分かってなかったけれど、目の前の人の格好をよく見ると巫女さん姿で手には幣を持っている。髪は真っ黒でつやつやのロングヘアだし、頭ちっちゃくて、気が強そうな顔してて、マジで理想の巫女さんって感じ。
「とりあえずどうやって祓われたいかしら、大人しくしててくれるなら強引な方法は取らないけれど」
『大人しくする?ここ数百年空腹に耐えていて、お腹がくぅくぅの僕に言ったのかい?残念ながらないね、なんならまとめて食べてあげるよ』
「そうですか、なら少し過激に行きますよ!」
「簡易神事、大幣」
そういった後に、彼女の手の中の幣はどんどん大きくなり。先程まで暗闇だった空間には、なにか街の風景が写っていた。その後に水が流れ始めた。
『まさか…』
『おい!やめろ!止めてくれ!悪かった!僕が悪かったから!』
「すみませんがもう神事は始まっているので止められません」
なにが起こってるのかは分からないが、なにかアレに効果がある行動らしい。
『体から厄が抜けてく!とめろ!やめてくれ!』
アレはそんな命乞いをしながら大幣に体を吸い込まれつつあった
「大人しくしていてくれれば、こんな目にあいませんでしたのに」
「それではシメとさせて頂きます」
そういって彼女はアレが吸い込まれていってる大幣を、アレごと水に落とした。
「ふぅー、一件落着ですね」
その言葉の後、俺の方に彼女は向き直ると。
「先程もお伺いしましたが大丈夫ですか?」
俺はさっきのことを尋ねようと思ったが、それより前にお礼だと思い
「大丈夫です…助けてくれてありがとうございます…」
とオドオドしながら答える、それに彼女は
「そうですか!よかったです!」と返してきた、俺はそれを聞いたあと疑問をぶつける
「あのー、さっきの俺が体験して、見たものはなんなんですか?」
「あー、アレはですね、妖怪とか怪異の類です」
「人喰い鬼とか妖狐とか言ってたんですよ、アレ」
「そうですね、ここで祀られてたのがアレだったんでしょう」
「というか、アレは神体として祀られていて、その封印を解かなきゃ出て来れないんですけど何かしました?」
「実はかくかくしかじか、なんてことがありまして」
「なるほど、それについては怒りたいところですが、神様と信じていたなら仕方ないでしょう」
「はい…すみませんでした…」
「はい、反省してくださいね、でも、そんなことより大事なことがありまして」
「何でしょうか?」
「本来封印って、そんな簡単に解ける代物じゃないんですよ、ポンポン解けるものなら封印して祀るよか、祓った方が早いですしね」
「えと、封印が弱っていた…とかではなく?」
「その説もあるでしょう、何せ昔から祀られてたようですし、ですがそれなら内側から厄が漏れてくるので、私たちが気付かないはずないんです」
「あ、そうだそもそもの疑問として、巫女さんの格好されてますけど、どこから来たんですか?ここの近くに神社なんて無いので、神職の方がこんなに早く来れるとは思えないんですけど」
「それに関しては…うーん…そうですね、あなたの事をこちらで調べていいなら、お答えします」
「あーと、別の日にして頂けるなら大丈夫なんですけど…それでもいいですか?妹が家で待ってて…」
「んー…いいですよ、では先にお名前と住所教えてもらっても?」
「弐寺幽夜です、住所はーー市ーー区ーーのーー番ーー号です」
「わかりました、ではお教え致しましょう…私たちは名滅士と言って、妖怪や怪異を祓う役割を持つ、神職に近いようで遠い存在です。神様は信仰していますが、たとえ神だとしても、さっきのアレの様に妖怪や怪異の神も存在していて、人に害をなす事があります。それらの神の名を滅し、元の妖怪や怪異のレベルまで落としてから祓うのが私たち名滅士です」
「なるほど…霊とかも祓ったりするんですか?」
「一応祓うこともありますよ、普段は神職としてよりは霊感商法的なノリなので」
やばいどうしよ、ずっと話してたいめちゃ可愛いもん、どしよ、妹君を怒らせる訳にはいかないから取り敢えず今日は帰るか…
「す、すみません!お話して頂いたところ悪いのですが、今日はこの辺で帰っても良いでしょうか?」
「えぇ、もちろんいいですよ、それと後日に今回の件でお伺いするので都合のいい時間を教えて頂いてもいいですか?」
「えーと妹君が学校に行ってる時間が空いてるので…十三時とかなら大丈夫です!」
「わかりました、では今週中にはお伺いします」
「はい!さようなら!」
そういって一旦俺は家に帰ることにした、にしても家にあの可愛い人がくる?俺の部屋掃除しなきゃな…
「兄さん何してたの!遅すぎ!ご飯作って!」
「はい…」
うかれて帰ったら怒られました…
読んで下さりありがとうございます!応援してくださると嬉しい限りです!




