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15話

午後、会議に行くとすぐにモンスタースポットについての報告から始まった。

「報告いたします。国内数箇所で、モンスタースポットが発生しているようです。」

やっぱりそうなんだ…。


昨日読んだ内容を詳しく説明すると、まず3、400年周期でモンスターの大量襲撃が発生している。その度にモンスターによる被害で人口が激減するらしい。

その周期がちょうど今来てるってことだね。

モンスターの大量襲撃が発生する直前には前兆としてモンスタースポットって言うモンスターの巣がいつもより何十倍も発生する。

発生するって言うよりは、モンスターが多くなってモンスターの世界?だけでは留まらずにこっちの世界に来ちゃうっていう…。


で、その前兆が今起こってるってこと。つまり、もうすぐモンスターの大量襲撃が起こるの。

「そのモンスタースポットの場所ってこことかこことかです?」

そう言って、歴史書に書いてあった場所っぽいところを机の上に敷いてある地図の、西の方にある森と北の方にある海私指した。

「…!はい、その通りでございます。その場所でモンスタースポットが確認されております。現在は近くに人がいない状態であるため被害は確認されておりません。モンスターも外に出ているわけではないようです。」

歴史書の通りだ。

歴史書通りにいくなら、今日か明日には首都から馬車で1日かからない村でモンスタースポットが発生するはず。


「報告があります!ヘルシア村近郊でモンスタースポットが発生しました!被害はまだ確認できておりませんが、発生地がヘルシア村からほど近いため甚大な被害が出ている恐れがあります!」

会議中、腕を怪我した騎士らしき人が飛び込んできた。

ヘルシア村…歴史書に書いてあった。

「なに!?今すぐに討伐に向かう!」

リヒがそう言って、会議は中断になった。リヒも行くんだって。近い場所だし、どんな状況が自分で確認したいらしい。

「あ、私も行きます!」

「「聖女様!?危険ですよ!」」

私も行きたいと言うと、そこにいたほぼ全員が驚き、みんなの言いたいであろう事を私の前に座っているリーシェル公子とビオネラ公子が言った。この2人聖女ファンらしくって何かと私を崇めてくるの。

「だって、私ならモンスタースポットを一瞬で消し炭にできるもん。神官さんを連れてったら時間がかかるでしょ?」

「それは確かにそうですが…。」

「じゃあ私を連れていくべきじゃない?どうせリヒと公子達が守ってくれるでしょ。この3人が揃えば向かうところ敵なしだよ。」


そう言うと、みんな納得してくれた。確かに聖女が行った方が良いだろうって。

会議が解散し、私は動きやすい服に着替えるため部屋に戻った。

確か、ズボンの服はなかったはずだけど1着だけ圧倒的に装飾が少なくてシンプルなワンピースがあったはずなんだよね。

部屋に戻って探すとすぐ見つかった。それに着替えて、門に向かうと騎士さん達も揃いかけていた。

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