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1章
楽しさも、華やかさもない、色のない生活、そんな日々を過ごしていた。高2の夏、カフェも、大型ショッピングモールも、都会ならではのものが一つもない、山と川と木しかないこんなど田舎に、転校生がきたんだ。夏休み前に担任から転校生がくることとその転校生の名前も聞いた。名前は、宮 遥というらしい。クラスの男どもはざわつき、女子たちは、残念そうにしていた。俺は、どうでもいいと思った。誰がこようと女だろうが、男だろうが俺の世界は変わらず色のない白黒のままだとおもったから。夏休みもあけ、転校生が教室に入ってきた瞬間、俺の世界が変わった。あいつを見た瞬間、俺は、一目惚れをした。ここからだ、俺の世界に色がつきはじめたのは…




