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雌牛と熊と偽剣豪の異世界奇譚  作者: てんてん
プロローグ
4/16

プロローグⅣ

「……な様!」


 ん?なんだ?何か聞こえる。そーいや俺死んだんだった。

 まぁ多分地獄だろうな。だって元ヤンだもの。悪いやつがどれだけ取り繕っても悪いやつなのだ。でも罰は軽い方がいい。


「旦那様!!」


 はぁ、起きるか。やだなぁ…。地獄ってタバコあるかな、ないよな。だって地獄だもの。


「起きてますよね?ちょっと!」


 身体を揺さぶられる。堪らず瞼を開けると、目の前にあったのは…何だこれ?完全に視界を塞いでいる。柔らかいな。ポヨポヨしている。


「キャッ、ちょ、ちょっと!旦那様!」


 いや嘘つきました。はい。普通に顔も見えてました。めっちゃ好みです。はい。

 でもしょうがないじゃないか!触らずにはいられない!そこにおっぱいがあるから。

 人生で一度触れられるかというレベルの巨乳だ。

 あ、俺の人生終わってたわ。


 てか誰だよ、この金髪美女。

 おっぱいデカ過ぎだろ。


「えっと、どちら様でしょうか?当方全く状況を把握できていなくてですね…ここってどこですかね?あ!質問ばかりで申し訳ありません。私田上という者なんですけどね…」


 こんな時は営業用のマシンガントークだ。

 ちなみに取引先には不評だ。


「あ、はい。えっと…」


 あぁドン引きだわ。取引先の人もこんな顔してたわ。

 そりゃ強制わいせつだからね。犯罪だからね。覆水盆に返らずってやつだ。

 もう取り返しはつかないのだ。


 てか考えてみると俺もう死んだんだから何してもいいだろ。失うものは何もない。なんだか思考がぐちゃぐちゃだ。


「おい、面倒だからそいつもう一回殺そうぜ。」


「んだとコラ、誰だオメェ?め、めちゃくちゃ強そうじゃねぇか!」


 ダメだ、こんなの話にならねぇ。2m越えのたっぱに筋肉隆々で体重も120kgはありそうだ。それになんか喧嘩慣れしてそうな感じだわ。あと隻眼と頬の傷がある。これで弱いなんてウソだ。


「な、なんだよ…。」


 なんでちょっと照れてんだよ。

 可愛くねーよ。


「え、てかもう一回殺すってなんすか?」


「あ、えーと私達なぜか生き返ったんですよ!しかも知らない世界で!」


 待って理解が追いつかない。


「とりあえず自己紹介からいきますか!では私から、ハナと申します。旦那様に一目惚れしました!不束者ですがどうぞ宜しく…」


「はい、ストップ。」


 いや、意味わからんねんけど。もう一回頭の中で考えよう。うん、わからん。


「あ、そういえばこの姿でお会いするのは初めてでしたね!あの黒毛和牛ですよ!」


 笑顔が眩しい。

 あーはいはい。あん時の牛ね。もういいや、そういうことにしとこ。


「俺は…名前がねぇな。とりあえずあん時のクマだ。」


 あーはいはい。あん時のクマね。

 いや、無いだろ。なんで3人仲良く生き返ってんだよ。よしんば生き返ったとして、俺と牛さんだけだろ。


「でもビックリしたぜ!まさかあそこから目ん玉をピンポイントで刺してくるとはなぁ。恐れ入ったぜ!ま、油断してなきゃ瞬殺だったけどな!慌てちまってお前を道連れにするのがやっとだったぜ。」


 なんだよ腹立つな。勝てそうにないからさらに腹立つわ。てかわざわざ道連れにすんな。


「そんなお前に俺の名前を考える権利をやろう!嬉しいだろ?」


 なぜ自分と牛さんの仇に名前をつけにゃあならんのか。俺の子供ならまだしも、やはり人生とはまかり通らんもんである。


「ガイとかでいんじゃね?」


 もう適当だ、適当。


「うむ、これから俺はガイを名乗ろう。」


 いやそれでいいならいいけどさ。

 次は俺の番か。


「俺は田上麗央。レオと呼んでくれ。」


「はい!レオ様ですね。」


「ふっ、いい名前じゃねぇか。」


「とりあえず俺らは、知らない世界で生き返ったのはわかったんだが、ここどこだ?」


「えっと…」


「知るわけねーだろ。」


 そりゃそうだ。こりゃ生き返ったはいいが、前途多難そうだな…。

長かったプロローグも終わりです。

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