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雌牛と熊と偽剣豪の異世界奇譚  作者: てんてん
王国編
16/16

幕間

大変長らくお待たせいたしました。最近リアルのほうがとても忙しくなっておりました。今の時期に忙しくなるということは、、、察した人もいるかと思います。

どれくらいかかるかは分かりませんが、完結まで頑張りたいと思います。

もしよろしければ評価、ブックマークよろしくお願いします。

「うう、、、。」


徐々に意識が覚醒していく。いつからここで寝ていた?

いや俺は交通事故で死んだはずだ。


辺りを見渡すと、小百合が仰向けで倒れている。その近くには、なぜか事故が起きる前の状態で俺のバイクが置いてある。

どういうことだ、全く状況がつかめない。死んだはずではなかったのか。

ここは、、、どこだろうな?

緑と純白の石畳が調和しており、やはり目に付くのはあの神殿だろうか。強いて言えばギリシャのパルテノン神殿のようだが、より荘厳な印象を受ける。さらに、なにか権力を誇示するようにも感じる。美しいのだが、あまりいい印象を受けなかった。


「やあ!気が付いたようだね。」


何者かが背後から話しかけてきた。

誰だこいつは。見た目は金髪の華奢な少年のようだが、なぜか体とが屈服しろと強制されるように、こうべを垂れてしまう。

畜生、あらがえない。


「いやいや、そんな頭を下げなくてもぉ、あはは、困っちゃうなぁ。」


くそったれ。


「おぉ怖い、そんなに睨まないでくれよ。」


ニタニタ気味の悪い笑みを浮かべながらそう言う。


「でもなぁ~、君は血が薄いなぁ。力もまだ覚醒してない。ま、しょうがないよね。あんな世界で暮らしてたんだもんね。でも強化すれば問題ないか。はい神の加護プレゼント!」


何を言っているのかさっぱりわからない。言葉はなぜかわかるのだが。

神の加護をもらった瞬間、ひどい頭痛に襲われた。

痛みは一瞬で引いたが、肉体を強制する力が強まった気がする。


「でも皮肉だよね、最強の種族を殺すために最強の種族を使役するなんてね。あはは!」


意味は分からないが、腹は立つ。根性とかいう柄じゃないが、必死に体に力を入れる。まるで高校の時の兄貴みたいだな。


少しずつ体の主導権を取り戻すかのような感覚。徐々に体も動くようになってきた。是が非でもこのクソガキに一発くれてやる。


「アハハハハハ、え?」


呆気にとられた阿保面に拳を叩き込んだ。結構な勢いで吹き飛んだな。俺は決してハードパンチャーじゃなかったはずだが。


「いってぇぇぇ!何で何で?魔法は効いてるはずなのに!俺はこの世界の主神ワンス様だぞ!神様なんだぞ!」


ふふふ、滑稽だな。兄貴の言葉を借りるならこうか。


「関係ねーな、そんなこと。」


「クソっ!図に乗るなよ、お前を今から殺してやる。」


怒りに満ちた顔でワンスはそう告げる。少々俺も頭に血が上っていたようだな。

いや、少々どころじゃないな。大失態だ。

俺だけならまだしも、小百合もこの場にいるのに。


「まあまあ、それくらいにしておいたら?」


なんだこいつらは。

気配を消して登場するのが神々の中ではやっているとでもいうのか。


いったん落ち着こう。根性も必要だが、冷静さは欠いてはいけない。さっきだって失敗したばかりだ。


今出てきたのは非常に美しい女神だ。まだ決まったわけではないが、たぶん女神だろう。

うーむ、華美に着飾りすぎて苦手なタイプだ。今だって男が喜ぶようにしなだれかかっている。さらに耳元でささやいていた。


見たことあるぞこういうタイプ。

よくキャバクラとかで働いてる。売り上げも上げれるタイプだ。


「あなたもぉ、あんまりおいたすると、、、この子殺しちゃうかもね?」


人質のつもりだろうか?

う~ん、置いていくのもありかと思えてきた。親父さんには申し訳ないが、、、というか死んだことになっているのでは?

母さんが気がかりだが、そこは兄貴もいるし。俺自由じゃん。


「じゃあな、そいつ面倒だと思うけど世話してやってくれ。」


「「は?」」


俺は愛車のエンジンをつけてウィリーしながらその場を後にした。



次もこの幕間の続きになると思います。

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