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直前  作者: 小田乃愛
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瞬間

今日も雨だ。

日々をより一層うざったくさせる湿気で誰もが気だるさを感じ始めた頃だった。

いつも通りの電車でいつも通り通学、一方最近のニュースでは大阪での地震で騒がれていた。

いつも通りと書いた理由は、電車内でメイクをする人や寝過ごすサラリーマン、そういった光景が目の前では起きているからである。

不似合いな日常に少し驚いてしまうが、実家が大阪にある自分としてはそう言った日常にもはや安堵していた。

余震が続く中、空気の読めない雨がただ振り続ける。

これからいつも通りの梅雨、なのに運否天賦な日々だ。

一体、奇譚な日々を私たちには送り続ける必要があるのだろうか。



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