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6話:博物館の原作キャラ

「おおおぉぉ……」


 思わず感嘆の声が出てしまう。

 それほどこの世界の街並みは私にとって近未来的で、驚きに溢れていた。


 私の世界よりも高層なビル群。そのビル群を結ぶような、幾重にも張り巡らされた空中通路とモノレール。空中には何機も小型の機械(ドローンと後で教えられた)が飛び、地面では清掃用や道案内をしているロボットが活動している。目の前にある博物館もガラス張りの球体の形をして、前衛的だ。


 何もかもが私とっては新鮮だった。



「あまりキョロキョロするな。立花が工作したとはいえ、あまり目立たない方がいい」


「す、すみません」


 考輝さんが浮かれて先行している私を後ろから注意する。

 その声に反応して後ろを振り向くと、昨日初めて会った時とは違うジャケットを羽織った、出かけるための恰好をした考輝さんが立っていた。手にはセカンドバックを持ち、右手には昨日手に入れたギアを待機状態で身に着けている。



 その姿を見て、私は今考輝さんと二人きりで街にいる――デートのような状態だと再認識した。








 考輝さんの家のキッチンで話し合いが終わった後、結局は私と考輝さんの二人でNWRが初めてテロを起こす博物館に行く事になった。


 結果的に現時点で有用な情報もなかったので、とりあえず行ってみようという話になったのだ。立花さんの家の車に乗り、途中で昼食を挟みながら四時間ほどで着いた。高級車だけあって乗り心地はとても良かったが、立花さんの護衛の人の視線が凄まじく、精神的にはとても削られた。


 なお立花さんは人込みが嫌いとの事で、車で待機している。待ちながら、博物館の事を調べるらしい。そもそも、ユッキーが行くので問題ないらしい。



 そんな事で、私は考輝さんと二人きりで博物館に来ている。

 自分の好きなアイドルとデートしているようで、心拍数がおかしくなりそうだ。心臓も今まで生きてきた中で一番早く鼓動して、きっと顔紅くなっているだろう。改めて意識してしまう事で、緊張してきた。服がないので制服で来ているのだが、普段は全く気にならないスカートのしわや埃が気になってしまう。





「どうした? 急に固まって」


「ひゃい!」


 振り返って固まったままの私に不信に思ったのか、考輝さんが一歩近づく。思わず変な声が出てしまい、二、三歩後ろに下がる。その行動に不信そうな顔をされてしまったので、早口の話題を変える。



「そ、そういえばユッキーはどんな工作してくれたんですか? 車で移動中に何かやってくれていたのは分かったんですが、単語の意味が分からないものも多くて」


「ああ、簡単な身分証明と適当に作った設定の裏付けだ。あとこれを渡しとく。無くすなよ」


 我ながら無理があると思ったが、考輝さんは流してくれた。

 そしてセカンドバックの中から大きな画面のついた機械を取り出すと、私に差し出した。



「……これは何ですか?」



「……タブレットと言って、そっちで言う携帯電話のようなものだ。それ一つで電話、情報の検索、支払い、身分証明に乗り物の運転と日常生活の殆ど出来る生きるための必需品だ」


 私の質問に考輝さんは一瞬固まるが、きちんと説明してくれた。考輝さんにとって当たり前すぎて、聞かれたのが意外だったのかもしれない。



「ありがとうございます! えっと、どう使えばーー」


『ご安心を! それに関しては私がしっかりサポートしますので、何も問題ありません。使いたい機能を言ってくれれば、私が遠隔操作で動かします!』


 特にスイッチのような物に触れた訳でもないのにいきなり画面に明かりがつき、画面の中にユッキーが現れた。博物館に行くからか、白衣に眼鏡をかけた姿に変わっている。


 この感じだと、会話も聞かれてそうだ。デート気分で浮かれていた私も、少し冷静になった。しかし、ユッキーには最初の事もあり、ちょっと嫌われているのかもしれないと思っていたのだが、こんなに手助けしてくれるなんて、そんな事もなさそうだ。



『ちなみに石田さんの設定は両親と死別しそのショックで高校にも行かず、引きこもっているというものにしたので、万が一聞かれたらそんな感じで答えてください。考輝さんとの関係は遠縁の親戚という事にしておきましたから、今の状態は社会復帰のためにわざわざ制服に着替えて、親戚のお兄さんに外に連れて行ってもらっている感じですね』


 やっぱり嫌われているのかもしれない。何か設定に悪意を感じる。









「それでは、順番にタブレットをタッチさせてお入りください」


 博物館の中に入ると駅の改札口のような機械があり、皆列に並び順番に改札口のような機械にタブレットをタッチさせて中に入っている。

 一応声をかけている警備員の人はいるが、基本的には無人だ。



「ああやってタッチするだけで入場料が自動的に引かれている。入退場の管理も出来るから、防犯的な役割も果しているな。それとそのタブレットの支払いは俺の方に回すようにしてあるから金の心配はするな」


 列で順番待ちをしている間に考輝さんが説明してくれた。


「すみません……」


「気にするな。それ以上の情報は貰っているからな」



 そんな話をしている間に私の番が来た。考輝さんは先に入り私を待っている。私も続いて入場しようとして機械に近づくと、勝手にタブレットの電源が入った。



『あ、万が一入れなかったら私の工作が上手くいってないという事なので、全力で逃げてくださいね。わき目もふらずに』


「ちょ、このタイミングでーー」


 私にだけ聞こえる電子音でユッキーがとんでもない事を言ってくれた。


 しかしこのタイミングで列を抜ければ逆に怪しまれるし、何より考輝さんが待っている。行くしかない。


 機械の前に立っている警備員さんの前を固い笑顔で抜ける。その笑顔を不信に思ったのか警備員さんに見られると、何故か命の危険を感じているくらいの恐怖を感じる。体はガチガチに固まり、気づいたら歩くときに同じ方向の手足を出してしまっている。

 先程までとは違う嫌なドキドキを私は味わいながら機械に向かった。





「はい、ありがとうございます。楽しんでくださいね」


 結果だけ言うと私は何も怪しまれる事もなく普通に入る事が出来た。笑顔の警備員さんに声をかけられながら、何もなくて安心して盛大な溜息を吐いていると、考輝さんが近づいて来た。ちょっと口角が上がっている。


「立花にまんまとからかわれたな。あいつはこういった時は一度テストするから、お前が絶対入れるって分かっていたと思うぞ」


「な!」


 そうだと分かると、非常にユッキーに腹が立ってくる。あの言葉のおかげでどれだけ寿命が縮まる思いをしたか。

 一言ユッキーに文句を言おうとタブレットを見ると、既に画面の中にユッキーがいた。口に手を当て、必死に笑いを抑える仕草をしている。



『いくらなんでもビビりすぎですってww。草生えますww』


 わざわざ画面にwの文字を表示し、指を指してこちらを煽ってくる。


「ちょっとユッキー! いくらんでも嘘が悪質――」


『じゃ、私はネトゲーーじゃなくて博物館を調べる作業に戻りますので。監視カメラもハッキングしているので、何かあってもすぐ分かるから安心してください。それでは!』


「あれ? 今なんかネトゲやるとか言ってなかった? ……ダメだ、切れてる」


 言いたい事だけ言って、切られてしまった。画面の中からユッキーは消え、うんともすんとも言わない。本格的に嫌われてしまったのかと、不安になる。



「ま、あいつは本当に嫌いな奴は無視するから、まだマシだな。それにしても立花の言う通り、さっきのあれは動揺しすぎだと思うぞ」


 不安が顔に出てしまっていたのか、考輝さんがフォローを入れてくれた。顔はまだ少し笑っていたが。


 でも確かに先程の私の動揺の仕方はおかしい。あの時は分からなかったが。今冷静に考えると変だ。


「確かにそうなんですよね……警備員さんが怖かったから?」


「いや俺に聞かれても分からないぞ。ただあの警備員は見た目が怖いタイプには見えないが」


 あの警備員さんを改めて見ると、背が高いため確かに威圧感はあるが、七三分けと柔和な笑顔のせいで優しく真面目そうな印象が強い。正直な話一般の人に聞いたら、目つきが鋭いので考輝さんの方が怖いと言われると思う。



「……なんかどっかで怖い事しているのを見た事あるのかな」


 在りえないと分かっているが、ついそんな事を呟いてしまった。











「わ、秋山さん見てください。携帯展示されています! 本当に珍しいものなんですね」


「携帯使われていたのは遠い昔だからな。前にもこの話はしたが、俺が実物の携帯見たのはこれで二度目だ」


「……私の携帯売れば凄いお金になるんじゃ」


「そうだろうが、騒ぎになるからお勧めはしないな」





「サイボーグ技術で人に寿命という概念がなくなる可能性……なんか凄い話ですね」


「いろいろな考えがあるが、俺は夢物語だと思うがな。サイボーグ技術ではなく、人の精神構造の問題で」


「え、サイボーグ技術としては可能なんですか?」


「肉体面では体を全て機械に置き換える事は、今の技術では不可能ではない。脳も今俺が研究している事が成功すれば、思考や精神を電子に置き換える事は可能だと考えている」


「……それでもできない理由は?」


「人間の精神は、消費期限はなくせても賞味期限はなくせないからだ」



「? 精神ってそもそも食べられなくないですか?」


「比喩だ、馬鹿。なんか俺が恥ずかしいだろ」





「アバターとロボットって動かし方が似ているんですか? ならユッキーあれだけ動けているから、ロボットも凄そう!」


「極めた場合な。察しの通り、あいつロボットの操縦も凄いぞ」


『複数のロボット使って、軍隊的な動きもできますよ。凄いでしょ?』


「いきなり会話入ってくるって……本当にユッキー会話も聞いているんですね……」





 私は今、間違いなく人生の絶頂にいる。


 特別な事をしている訳ではなく普通に博物館を回っているだけで、時折ユッキーも現れるが、それでも幸せだ。好きな人と一緒にいられる事が、ここまで幸せだとは思わなかった。ずっとテンションは最高潮で、ノンストップで動き回っていた気がする。


 あと妙にユッキーと仲良くなり、気づけば私はため口で話していて、ユッキーは私をしおりさんと名前で呼んでいた。


 今は一通り博物館を回ったので、最上階の休憩スペースにあるベンチに二人で座っているが、それすらも楽しい。前に吹き抜けがあり、ガラス張りの天井から入ってくる光は、いつの間にかオレンジ色になっていた。



「なんというか、周りつくしちゃいましたね……」


「正直、ここまで回るつもりはなかったのだけどな……」


 考輝さんは苦笑いしながら、夕焼け空を見上げた。


 ここで私は一人だけ楽しんでいた事に気づく。そもそも考輝さんは先の事を考えてこの場所に来ていたのだ。急に私は考輝さんの邪魔になっている気がした。


「あ、あの……」


「別に今のはお前を非難していた訳ではないぞ。現段階でこの博物館の違和感を見つけた所でどうにも出来ないからな。……それに俺もなんだかんだで楽しかったしな」


 何故か私が言おうとした話題を考輝さんに言われてしまった。しかもそんな事目を見ながら言われるとか嬉しすぎる。特に最後にボソッと言った一言の破壊力が強すぎる。



「あ、えっと……なんで、考えている、事……」


 顔を真っ赤にさせ、舌も上手く回らない状態で私はやっと言葉を絞り出した。



「顔に出すぎだ、お前は。嘘とかも苦手なタイプだろ?」


 考輝さんはそれだけ言うと、視線を前に戻す。



 ――私、この人がやっぱり好きなんだな。


 私も考輝さんにつられて前を向く。



 上を向くと空が見えるが、少し視線を下げると吹き抜けから注ぐ夕焼けに照らされた博物館全体が見渡せた。


 流石に会話の中身までは聞こえないが、沢山の人が楽しそうに過ごしている。小学生くりの子からお年寄りの方まで幅広い人が沢山来ている。友達と来ていたり、家族で来ていたり、恋人と来ていたりと様々な人がいるが皆幸せそうだ。


 そんな人達を見ていると、さっきとは違う意味合いで幸せな気持ちになれる。ほっこりする。


 そろそろ閉館時間が近いからか、エントランスにはそんな人々が多く集まっていた。





「この光景を、俺が壊すのかもしれないのか……」


「あ……」


 考輝さんはさりげなく、特に意味もなく言った一言かもしれないが、私はとてつもなく衝撃を与えられた。


 それこそ後頭部を殴られたような。


 現実を認識させられたような。





「わ、私、ちょっとお土産買ってきますね!」


 私はなんだかこの場にいちゃいけない気がして、慌てて席を立つ。



『しおりさん、この世界に私達以外の知り合いなんていないから、買う必要なくないですか?』


「ユッキーというか、立花さんがいるじゃん」


『あの男にお土産なんかいりません。そもそも私が一緒に回っていましたけど』


「それはそれ! それにユッキー3Dじゃないし。とにかく行こう!」


『え? まるで2Dが馬鹿にされているような感じがするのですが? 第一、立体の姿なんて――」


 まだユッキーは反論をしているが、半ば無視してお土産ショップに向かう。ショップは一階にあったが、エレベーターを使わずに、近くにあった階段を駆け下りて行った。









『――で、なんで急に考輝さんの前から逃げたのですか?』


 階段を駆け下りている途中、ユッキーが急に文句を言うのを止めると、急にそんな事を言い始めた。


『ごまかし方があからさま過ぎますよ。考輝さんだって多分気づいてますよ』


 機械の音声であったが、それでも彼女が呆れている事が分かった。



「なんか、私の言った事が秋山さんを苦しめている気がして。そう思うと私がここにいる事がそもそもの間違いなんだって事にも気づいて、居ても立っても居られなくなって……」


 私は走っていたのを徐々に歩きに変え、呟くような声を出した。私自身がビックリするくらい、その声は小さかった


 階段は非常用らしくあまり使われていないようで、周りに私以外の人はおらず、おまけに狭い。だからそんな小さい声でも辺りに響いた気がした。



『つまるところ、考輝さんに五年後の貴方はテロリストになって親友と殺しあっていると言ったのが心苦しくなったと? 自分が歴史を変えている事に抵抗があると?』


「こ、言葉にするとそんな感じかな」


 ユッキーが端的にまとめてくれたのだが、非難されているような気がして私はたじろいでしまった。持っているタブレットの画面に視線を落とすと、基本笑顔のユッキーが真顔だった。



『うーん……正直、今更そこかって言うのが私の感想なんですけどーー』





『何というか、しおりさん。貴女、ここが現実だと認識できてーー』



「わ、危ない危ない! どいて!」


「へ?」


 ユッキーが何か大事そうな事を言おうとしている丁度その瞬間に、後ろから悲鳴にも近い叫び声が聞こえてきた。その声に反応して振り向くと、スケートボードのような板に乗った中学生くらいの男の子が、階段を物凄い勢いで降りてきていた。


 コース的にこのままだと私と直撃して、大惨事が起きてしまう。男の子もボードについたペダルを踏んで減速しているが、間違いなく間に合わない。



「わ!?」


 急いで壁に張り付いて、直撃コースから外れる。張り付いた瞬間に背中で男の子が駆け抜けていくのを感じた。なかなかギリギリだった。


 階段の下を見ると、踊り場で壁に軽くぶつかりながら、男の子が止まっていた。



『……よく避けられましたね。普通の反応速度では避けるのは難しそうでしたが』


「? そうかな? そういえばユッキーさっき何て言おうと――」


『ま、それは後で話しますよ。男子もこっち来ていますし』


 ユッキーはそれだけ言うと画面を切ってしまった。話の続きは気になるが、最後は笑顔になっていたのでちょっと不安は和らいだ。アバターとはいえ、普段笑顔の人が急に真顔になると怖い。人ではないけども。



「ごめん、お姉さん! 怪我はない?」


 ユッキーとの話を終えた頃に、男の子が片脇にボード抱えてこちらにやって来た。

 チェックのシャツにデニムと私の世界でもよく見る恰好だが、顔が幼いながらも整っているので格好いい。片脇のボードには車輪がついておらず、妙なライトがついているでっぱりが付いている。





 しかし、そういった備品よりも、私には彼の顔が衝撃的だった。


 まだ幼く、若いとはいえ、私がこの顔を見間違えるわけがない。





『ほら大和くん! こんな所で、半飛行式ボードなんて危なかったじゃん! 一歩間違えたら、大事故だったよ!』


 男の子のポケットに入っていたディスプレイから、女の子の怒っている声が聞こえる。結構怒っているようだが声が可愛いため、微笑ましく思えてしまう。


「しょ、しょうがないだろ。ここは非常階段でいつも誰もいないから、人がいるなんて思わなかったんだよ」


 ディスプレイをポケットから取り出すと、男の子は困り顔でディスプレイを見る。チラッと見えたが、ユッキーのようなアバターではなく、テレビ電話のようだ。



『しょうがなくない! 第一なんでこんな危ない事したの!』


「……菫が風引いて暇そうだったからさ、爽快感のある光景見せたくて」


『――!?』


 急に自分のためと言われ、女の子が絶句しているのが、画面越しでも分かる。怒るに怒れなくなってしまったのだろう。



『――とりあえずお姉さんに謝りなよ! まだちゃんと謝ってないでしょ!』


 復活した彼女は、とりあえずこちらに話の対象を向けた。このままだと惚気を見せられそうな雰囲気だったから、こちらとしてはありがたい。


 しかしこちらは動揺を抑えるのに必死だ。ここで暴走するのはマズいし、まだ本人だと確定した訳ではない。



「はは、怪我もないし、大丈夫だよ。――それで私は石田しおりって言うんだけど、き、君の名前は?」


「俺? 二階堂大和だけど……それがどうかした?」


 その名前を聞いて、分かってはいたものも、言葉を失くしてしまう。


 確かにまだ幼さが残るが面影がある。5年後の姿の。



「? どうしたの急にだまっちゃって?」



 その名前は、『Machine soldiers』の主人公の名前だった。





どーでもいい裏話


博物館移動中の昼食時、PAの食堂にて。


「ユッキー……お昼ご飯がハンバーガーが一つだけって、少なすぎないですか?」


『現実の食い物に興味あんまりないですから。食っている分、ゲームしていた方が良いです』


「こいつ食い物に無頓着なんだよ。そういう石田は数量限定の定食か」


「いやー、限定とかに目がないものでして……それで、秋山さんのそれは何ですか?」


「納豆とメカブとモロヘイヤーの三種のネバネバ丼」


「なんというか……ネチャッってしてますね……」


『考輝さんは逆に食べ物チャレンジャーですよね』


「そうか? イナゴ定食よりはましだと思うぞ? 食うか迷ったが」


「そもそも、なんでそんなメニューがあるんですか。このPA」

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