表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Black Paladin ~聖騎士団第十三部隊~  作者: Noire
第一章 紅蓮の剣
11/21

少女を救いに

「この騒動に一枚噛んでいるのは…聖騎士なんですか!?」

「ああ…マーリンから話は聞いていた。『赤い蠍』がガストと繋がっていることは知っていたが、どうしてこんなことを…」

 聖騎士が賊と内通し、この事件を起こしたのならば…。それは、許されざる行為だ。

 だが、あえてその罪を犯したのは、何故なのだろうか?

「エル、奴らの拠点、場所知ってる?」

「ああ、把握してる。あいつは危険だからな」

「今すぐ助けに行こう!フローレちゃんの命が危ない…!」

 いつになく動転しているアイリス。仲間想いの性格もあって、こんなにも慌てているのだろう。


 エルはそれを受け止め、そして言った。

「もちろんだ。俺も、仲間が死ぬなんてごめんだからな」

 それに呼応するように、アルバート。

「…僕も行きます。罠かもしれませんが、こんなことをする人は許せません!」

 最後にアイリス。

「みんな…ありがとう。行こう!」

 三人の決意は固まった。そして。

 地下室に続く廊下から、マーリンも姿を現した。


「君たち…私も混ぜてはくれないかい?」

「マーリン!?お前…」

 救世主登場、と言った感じで、少々かっこつけている。

「…お前、外に出て大丈夫なのか?ずっと引きこもっていたのに…」

 彼女が盛大にずっこけた。

「失礼な…。私だってたまには外に出るのだよ」

「…目的は?」

「お菓子を買いに」

「やっぱりな」

 とにかく、と話を区切るエル。

「お前が仲間なら心強い。作戦は成功したも同然だ」

「…え?マーリンさんって、そんなに強いんですか?」

「見てればわかるさ」

 四人は歩き出した。仲間を救うために。


 すでに日は落ちている。火災の煙のせいか、空は雲がかかったようになっていて、星は見えない。

 そんな空の下に、その屋敷はあった。

 …いや、屋敷と表現するのは、いささかおかしいかも知れない。そこにあったのは、「要塞」とも表せるような建築物だったのだ。

「しっかし…。街中は似つかないよな、これ」とエル。

「浮いてるよね…。ミズキのお家とは違う意味で」


「さあ、行こうか。俺たちに楯突いたこと…後悔させてやろうぜ」

「おー!」「了解!」「行こう!」

 エルの号令を合図に、まずアイリスが聖剣を解放する。

「『解放』センチネル・ウォール!!」

 現れた光の壁が、建物全体を取り囲んでいく。護るためではなく、逃げ場を奪うために。

 エルが正面から突っ込む。当然、何人か立ちふさがるが、それを剣の一振りでなぎ倒す。

「死にたくないなら、道を開けろ…っ!」

 彼の切り開いた道に、後の三人が付いて行く。なぎ倒された者たちは再び立ち向かおうとするが、謎の力によって押し戻される。

 誰も、四人に近づけないのだ。

「それ、新しい魔法道具か?」

「ああ。『敵意を持つものを遮断する』ってやつ」

「便利だな…てか、それ虫よけに使えかったのか?」

「『虫よけ』から構想を得たものだからね。できたのは最近さ」


 そしてエル達の目の前に現れたのは、巨大な門。

「大きい…!先輩方、こんなものどう開けば良いのか…」

「…開かなきゃいいんじゃない?」

「…え?」

 アイリスの言葉を聞いたアルバートが振り返ると、エルが暗黒の力を迸らせている。

「壊すんですか!?でも…」

「大丈夫だ」

 彼が剣を突き出す。

「やあっ」

 刹那。空間に青い閃光が走った。

 その後、爆発のような衝撃が辺りを襲う!

 空気が震える。轟音と砂煙の中、エルが姿を現した。

「な?大丈夫だろ?」

 砂煙が晴れると、扉の部分だけが、跡形もなく消え去っている。扉の向こうにいた兵士たちが恐怖におののいていた。

「…いえ、これからも戦いがあるのに、そんなところで剣を壊してしまったらと…。」

「…しまった」

 剣は音もなく崩れ落ちた。

「エル…。そんなとこで天然発揮しないでよ」とアイリス。

「すまん…剣ならあいつらから奪うから」

 彼が兵士たちを指さすと、それは一目散に逃げだしていく。

「奪えるかな…?」

「たぶん…な」


 戦いは動き始めた。物語が、一つの山場を迎えるのである。


マーリンさんが便利キャラになってしまってますね…

気を付けます(´・ω・`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ