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第3章 4
パソコン室にはもう既にほとんどの生徒が到着していて、俺と初前さんは初前さんが「りっちゃん」と呼ぶ女子のすぐ後ろに座った。
「茉子、また安川くんに連れて来てもらったんでしょう」
くるりと「りっちゃん」…小林律子が笑った。
「だってりっちゃん行っちゃったじゃん。私パソコン室どこか分からなかったのに」
初前さんが小林さんを恨めしそうに見ている。いや、待て。
「え、場所分かってなかったの?」
「なんで傷口に塩塗るようなこと言うの、ひどい! りっちゃんも安川くんも意地悪ー」
「えっ俺も?」
「いやぁ安川くんの方がずっと意地悪だよーこんな人だとは思ってなかった、人は見かけによらないね!」
と小林さんが相当愉快そうにしている。そこでがらりと扉が開いて先生が入ってきて、小林さんは前を向いた。




