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第2章 22

「茉子、興二どうすれば良い?」

「このまま一人で帰らせるとろくなことが起きないから、暫くここらへんで落ち着かせてから帰らせる」

茉子ちゃんと蒼の声が遠くに聞こえた。

「俺、そんなに酔ってるように見えるの?」

確かに久々に飲んだが、そこまで「酔っている」という自覚はない。

「「うん」」

二人ともに即答され、俺は唸るしかなかった。

 それでもアルコールはアルコール。陽気になっている俺はいつもよりもお喋りになっているという自覚はあった。ぺらぺらと喋り続ける俺に茉子ちゃんも蒼も苦笑いをしている。スクランブル交差点でふと傍らのモニターを見上げると、作家のインタビューを流していた。最近本屋でよく名前を見かける作家だ。こんな状態(という自覚をそろそろ持ち始めた)でも文学の話題に心惹かれるのはもはや病気だろう。そして同じ病気の娘が隣にいる。茉子ちゃんも同じモニターを眺めている。その横顔は真剣そのものだ。無性にその手を握りたくなって、茉子ちゃんの白い手に手を伸ばす。いきなり繋がれた手に驚いていたが、一瞬呆れたような顔をしてほっとかれた。

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