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第2章 9

 事務所に着き、壁のホワイトボードのシフト表を見る。そこへ店長が奥から出てきた。

「おはようございます…茉子ちゃん今日急な欠勤なんですか?」

「そう、さっき電話があってね、今日は休むって」

珍しい。何かあったのだろうか。蒼と思い切りふざけて晴れていた気分がまた曇りだす。

「前まで結構あったんだよ、急な欠勤。最近なくなったからもう大丈夫だと思ってたんだけど」

店長が心配そうにホワイトボードを見つめているのを俺は黙って後ろから見ているしかなかった。

 俺は本当に茉子ちゃんのことを知らない。屈託のない笑顔で話し掛け、話を聞いてくれる茉子ちゃんしか知らないのだ。その場にいない茉子ちゃんが何を抱え本当は何を考えているのか、その笑顔に隠されていることをその時察した。俺は重苦しい空気を振り払うように事務所と店の境に掛けられている鏡の前で無理やり笑顔を作り、まだホワイトボードの前にいる店長に声も掛けずに事務所を後にした。

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