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第1章 17

 ビンゴゲームが進む。そろそろ誰かビンゴが出ても良い頃合いだ。

「はい、里奈さん有難うございましたーお次の方は…大庭さん!」

このタイミングで大庭か。皆も盛り上がっているし、誰よりも本人が盛り上がっている。

「大庭さんにお題についてお話して頂くその前に、ビンゴになった方はいますか?」

皆がそわそわと見渡すが、まだ誰もいないようだ。

「はい、それではお題についてお話して頂きます、お願いします」

「名前、大庭興二。学校、嘉永会大学。アルバイト歴、大学入学時に始めたから…まぁそんなもんですね。」

面倒になった大庭の適当な答えに笑いが起こる。私は少し飲み過ぎたのか、その笑い声を少し遠くに聞いていた。

「…だそうです、茉子さん、如何ですか」

いきなり忍くんに話を振られ、我に返る。皆がこちらを向いていた。

「ごめん、本気で聞いてなかったわ。何?」

大きな笑い声が起きる。大庭ががっくりとうなだれた。何回尋ねても誰も何も答えてくれない。一体なんだったのだろう。

 景品は、新人のあずみちゃんに貰われていった。気になる中身は店長お手製のお菓子の詰め合わせだった。

「作って貰いました」

と忍くんはにっこり。恐ろしいと感じたのは私だけではないはずだ。

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