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保育環境改善案
国会での議論が話題になってから、私は動き出した。
「言うだけでは意味がない。」
そう思ったからだ。
私は机に向かい、何日もかけて一つの法案を書いた。
「保育環境改善法案」
そこには三つの柱を書いた。
一つ目。
国の補助金を増やすこと。
保育園や幼稚園が安定して運営できるようにするためだ。
そして、そのお金で保育士の賃金を上げる。
二つ目。
保育士の人数配置を増やすこと。
一人の先生が見る子どもの人数を減らす。
そうすることで、先生たちの負担を減らし、子どもにもより丁寧に向き合える。
三つ目。
誰でも通園制度をなくすこと。
現場の先生たちは、すでに限界だった。
人手が足りない中で制度を広げれば、さらに負担が増える。
だからまずは、現場の環境を整えることが先だと思った。
私は法案の最後にこう書いた。
「子どもたちの未来を守るためには、
まず、子どもたちを支える人たちを守らなければならない。」
プリントされた紙を見つめながら、私は深く息をついた。
これが通る保証はない。
反対されるかもしれない。
それでも——
出さなければ、何も変わらない。
私は立ち上がった。
そして、法案提出の書類を手に取った。
「よし。」
戦いは、ここからだった。




