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開票速報
テレビから、アナウンサーの声が聞こえた。
「開票速報です」
私はソファに座りながら、画面を見つめていた。
心臓が、ずっと落ち着かない。
そして——
「齋藤優花、比例で当選確実です」
その言葉を聞いた瞬間、部屋の空気が止まったような気がした。
私はしばらく、何も言えなかった。
それから、ゆっくり息を吐いた。
「……よかった」
胸の奥にあった緊張が、少しだけほどける。
スマートフォンには、たくさんのメッセージが届いていた。
「おめでとうございます」
「応援していました」
でも、私はふと思った。
(これで終わりじゃない)
むしろ——
ここからが本番だ。
政治家になったからといって、すぐに何かが変わるわけじゃない。
保育士不足も。
働く環境も。
簡単には変わらない。
それでも——
私は立ち上がった。
机の上には、あの日もらった花冠が置いてある。
私はそれを見ながら、小さくつぶやいた。
「ここから、変えていこう」
子どもたちの笑顔を守るために。
そして——
齋藤優花の政治家としての人生が、ここから始まった。




