さまよう1人の勇者 音楽。
ここはどこだ・・・。
どこにいるんだ・・・。
寒い・・・冷たい・・・ここはいったい・・・。
この地で死ぬんだろう・・・。
もう、起きられない。無理だ・・・。
意識が朦朧している・・・。
あぁ・・・ぼくは死ぬんだな・・・。
「・・・きて・・・。」
?
「・・・起きて・・・。」
誰だ・・・?
「ひどい傷・・。早く運ばないと。」
そして、意識がなくなって、1時間。
「誰ですか?この人は。」
「いえ、ひどい傷だったんで・・・。」
「それに、なんだこれは?何の剣だ?知らない剣だな・・・。」
俺は目を覚ました。とてもにぎやかに聞こえてくる。
そして分からないが、どこかで話し声をしている。
巫女みたいな人と、黒メガネと黒ジャンバーを着ていた人と、とても立派な白い服みたいな人がいた。
「あっ。目が覚めた?まだ起きちゃダメよ。安静にしとかないと。」
「よう。目が覚めた?俺はオーディンというんだ。よろしくな!」
そしてもう一人、白い服姿の人が静々とここに来た。
「私の名前はプラチナ。ここの国の王なんです。いえ、女王ですね。
しかしあなたは一体・・・。どこから来たんですか?」
と、分かりやすく言ってくれた。
「僕は音楽。みんなからは龍斬りって名乗ってるらしいけど・・・」
「龍斬り?」
3人は一斉に大声で叫んだ。そんなに驚くほどなのかな?
「龍斬りって、あの伝説の龍を倒した人ってこの人?」
「えぇ。あなたは前、どこの国にいたの?」
俺は
「P国ですが・・・。」
「p国!!」
また一斉に。耳が痛くなるくらいの叫び声だ。
「やはり、本物・・・。まさに重要な人材・・・。」
「女王様!これはチャンスですよ!」
俺は
「ん?そういやここはどこですか?」
「えっ?えっと・・・。ここはE国よ」
「E国・・・か。どこかで聞いたことが・・・。なんか・・・僕を
勧誘させるつもり?」
「願わくばお願いします・・・。」
3人はとても真剣そうだった。重要な人材・・・。
「いいですよ。この国に尽くしていただきましょう。」
3人はとても喜んだ。そのとき。
「わぁ!」
何かガラスが割ったみたいな音がした。
「またあの子ね」
といった。
「あの~・・・すいませんです~」
泣きべそ見たいな子。とてもかわいい女子みたいだ。
「まったくこの子は・・・足を引っ張るんじゃないの!」
女王はかわいい女子の頭をたたいた。
僕は「待ってください。そんなか弱い子をたたいたら
バチがあたりますよ。ただ、落としただけで・・・。」
「・・・。まあ、あなたがそういうならゆるしてあげましょう。」
「う~。ありがとうございます~・・・。」
この子は何度もお辞儀しながら言った。
「この子はさくらんぼ。この人は巫女。そしてこの人が
オーディン。まぁ、よろしく頼むね」
と、とっさにここを後にした。