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閃きのばら撒き

涙つ間

作者: 柊夕徒


僕の声は水面までしか届かない

私の声は水面までしか届かない


君は青い海を優雅に泳いでいて

貴方は蒼い空を自由に飛んでる


そんな君に手を伸ばしたくて

そんな貴方に触れてみたくて


僕は水面まで近づいた

私は水面まで近づいた


君の声を聞く時は水に顔を突っ込んで

貴方の声を聞く時は水から顔をあげて


君はいちいち相槌を打つ度に顔をあげて

貴方は笑い声も水の中であげようとする


君に好きだと言おうとして

貴方に好きだと伝えたくて


僕らは水面でキスをした


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