学園生活編 ③
僕は今すごく楽しい! 皆でこうやって
「あっ! それ美味しそうですね!ひとつ貰いますね!」
「ちょっ! マルキスくん! それ僕のお弁当だから!」
「あんた達うるさいわね全く」
ご飯を食べています!
「おっ! シエルくんのも美味しそうじゃないか!」
「シエルくん! マルキスくんは容赦なく奪ってくるよ!」
「その肉! いただきだぁー!」
スっと弁当箱をズラす
「あぁぁれぇぇ!?」
ふっふっふ! 僕だって間抜けじゃあない! このお弁当は何があっても死守する!
「僕のお弁当は僕だけのものだよマルキスくん。絶対にこれはあげられないからね!」
「ズルいです! 皆さんどう思いますか!?」
「いや・・・どう思うも何も」
「弁当横取りしようとしてるあんたが悪いとしか・・・」
「でも・・・」
えっ? 2人は味方だよね?
「シエルくんだけ奪われないのはズルい!」
「あんただけ奪われないのは気に食わない!」
こいつらほんとに貴族かよ! やってる事庶民と変わらないぞ!?
「ちょっ! 2人とも落ち着いてっ! やめてぇ! 僕のお弁当取らないでぇ!」
結局僕のお弁当はほとんど僕の胃の中には入らなかった・・・まさかマルキスくんがお弁当忘れてくるとは思わなかったよ。この学校学食もあるのに・・・なんでわざわざ僕達から奪う必要があったのかな
「マルキスくん・・・」
「なんだい? シエルくん」
「僕はね?」
「あっこれはマズイ・・・ナスメアちょっとこっちへ」
「アルス? どうしたの?」
「まだ昨日のこと許した覚えは無いからなぁぁ!」
「ちょっ! ちょっと待ってくれよシエルくん! あぁ!あぁぁぁぁあ!」
そんなこんなでふざけながらも楽しい一日を送ることが出来ました。そんなこんなで2日目が終わり、3日目。今日からは初めての魔法学習が始まる。僕は正直全く心配してないけど・・・
「シエルくん・・・僕どうしよう!魔法ほとんど使えないんだよ!」
何故この学校に来た。それは多分ここに居る3人が思ったことだろう
「僕たち友達だよね! 見捨てないでくれるよね!」
「えっ? 流石に・・・」
「ちょっとぉ!? シエルくん!?」
「流石にあんたのこれまでの態度が・・・ねぇ?」
「うーん僕も助けてあげたいけど・・・マルキスくんだしねぇ?」
「みんな酷い!」
そんなこんなで騒いでいたら扉が開いた
「席につきなさい。これから魔法構成技法の授業を始めていきます」
授業が始まった。最初だからかもしれないけど兄様に教わったことしか出てこないし僕は楽勝だった。でも・・・
「シエル、シエル!」
「はいシエルです」
「これどういうことなの? あの先生の授業分かりにくくない?」
それはあなたの出来が悪いからです
「そんなことないと思うけどなぁ。あっそれはこの構成式を・・・ってことだよ」
「ナルホドわかりやすい。ありがとうシエル」
「どういたしまして」
「シエルくん、僕にもちょっといいかい?」
「どうしたのアルスくん?」
「この構成式のところがよく分からなくて」
「あぁ。それならこれとこれを上手いこと使って・・・こうすればいいんだよ」
「おぉ! ありがとうシエルくん!」
「あの〜」
「はいはいどうしました?ナスメアさん」
「私もこれが・・・」
おおっと?ナスメアさんだいぶ理解が早いじゃあないか! まぁ僕ほどでは無いけどね! フフン!
「それならこれをこうして・・・こうすれば上手くいかないかな?」
「ホントだわ!ありがとうシエル!」
「どいたまして」
ふむ。クラスを見渡して見ても意外と躓くひとが多いみたいだね? こういうところに来るんだしそれなりにできる人が多いと思ってたけど
「それでは出来た人は前に持ってきなさい。採点してあげます」
なんかちょっと怖いんだよねぇあの先生。まだ会って30分ぐらいだけど・・・って誰も立ち上がらない? 嘘だろ?・・・基礎中の基礎じゃないか
「はい先生。お願いします」
「あら? 随分早く終わったのね」
えっ? こんなの5分もあれば十分じゃないか
「あらまぁ、全問正解だわ。シエルさん貴方どこかで魔法を習っていたのかしら?」
「シエル全問正解だって? すごいなぁ」
ここって魔道学院だよね? おかしいのは僕だけか?
「はい。兄様が教えてくださいました」
「なるほど。それならこのぐらいは余裕ってことですね。予習も忘れず、素晴らしいです!」
この先生こんなに笑えるんだ・・・鉄壁のガードみたいなイメージがあったけど、褒められるのは嬉しいね
「ありがとうございます」
「これからもこの調子で予習復習を忘れずに! 頑張りなさい」
「はい!」
席に戻ると例の3人がじっとコチラを見つめている・・・嫌な予感しかしない
「シエル!」
「シエルくん!」
「シエル先生!」
僕は先生じゃない
「はいはいどうしました?」
「僕(私)に魔法を教えてください!」
しょうがないなぁ! 全く!
「ふむ。よかろう!」
「「ははぁ〜」」
これからますます学校が楽しくなりそうだ!
最近PVが300を超えブックマークも3つも頂き、評価までしてくれる方がいらっしゃいました!感謝しかないです!これからもどんどん投稿していきますので続きが少しでも気になる!と言った方や応援してやってもいいよ!って方は是非!ブックマーク、評価の方よろしくお願いします!