学園生活編 ②
強制校舎裏イベント発生中!・・・ふざけるのはこの辺にしてブルフリートって言ったっけ?に呼び出されてこんなところに連れてこられましたとさ。怖いんだけど?なんかすげぇ怖い顔してるブルフリートと取り巻きの青色・・・またこいついるし。何なのこいつマジで
「おい青色!お前わざわざブルフリート様が声をかけてやったんだぞ!何か言ったらどうだ!?」
うるせぇよ青色。お前も僕と同じ青色だろ?・・・あれ?これさっきも言ったな
「それでなんの用?僕何かした?」
「お前、なんで何事も無かったかのようにここに居るんだ?この俺に楯突いて校舎を1部破壊したんだぞ?教師にもそれは伝わってるだろ?」
「あー・・・別に僕がやったって証拠もないってことで注意程度で終わったよ?それが何か?」
「こいつブルフリート様のこと舐め腐ってますよ!潰した方がいいんじゃないですか!」
お前は何もしねぇだろ。疲れてきた
「そうか。それなら言い逃れできないようにしてやらねぇとなぁ!」
少し離れたところから足音が聞こえてくる
「君たち・・・何をしているのかな?」
「トリグス兄様!?何故ここに!」
「何故って・・・僕の通ってる学校だし弟の入学式だし?居ない方が不自然でしょ?」
「トリグス?って!あのトリグス様ですか!?ひぃぃ!」
「おい!どこへ行く!待てやおい!」
逃げていく青貴族。本当になんだったんだアイツ。
「それで・・・君は僕の弟に何をしようとしてたのかな?」
「はぁ?青貴族が紫貴族の僕にそんな態度をとっていいのかよ!あーもしかして色の見分け方も分からないのかな?アホの兄貴もアホなんだな!はぁーはっはっは!」
こいつ!僕だけじゃなくて兄様までも!
「なんだ!何も言えないのか!そりゃそうだろうな!でも俺は許さないぜ?今朝のは何かの間違いだ!もう一度お前らに見せてやるよ!この俺の最強魔法!我らの母なる天神様よ!我ら人の子の望みを叶えたまえ!」
足元に魔法陣が広がっていく。さっき使った魔法よりも更に強力なものを使おうとしてるみたいだ
「凡人の魔法に僕の魔法が敗れるとは思わない。君の魔法は発動することすら許されない」
兄様がそう言って指を鳴らす。その瞬間魔法陣が端から消失していく
「はぁ!?なんだよそれ!クソっ!我らの母なる」
「だから君程度の魔法じゃ僕には勝てないよ?」
「天神様よ!我ら人の子の」
「無駄だって言っているのに」
「望みを叶えたまえ!」
光が先程より強くなる。でも兄様は動かない
「ゴッド・ゴルカッセ!」
「リーゼ・クニーコ!」
兄様が相手の魔法の発動に合わせて魔法を発動した。ブルフリートのゴルカッセは発動の瞬間兄様の魔法に吸収された。
「は?なんで?」
「だから言ってるだろ?君たち凡人の魔法は僕に届かないって。君たちは魔法で僕に勝てないんだよ」
「そんな・・・そんなわけ・・・僕は神魔法に適性があるんだ・・・」
「だから僕はそれ以上の魔法を使える。それだけだろ?分かったら僕の弟に関わらないでくれるかな?」
ブルフリートは兄様を睨みつけてその場を去った。てか兄様すげぇー!めっちゃ強ぇー!
「ありがとうございます兄様」
「なぁに自慢の可愛い弟が心配で見に来たら紫色のちんちくりんにいじめられていたからね助けに来てあげただけだよ」
「虐められてた訳じゃ・・・いやまぁ近いのかな」
「まぁ先生から話は聞いてたし見に来て正解だったよ。今後も何かあったら僕を頼るといい。可愛い弟の頼み事ならなんでも叶えてやるさ」
「ありがとう兄様」
「良いって。それじゃまた後でね」
そう言って兄様は自分の教室に戻って行った。兄様の背中はすごく大きく見えた。僕も教室に戻らないと・・・今日僕教室にいる時間短くない?友達作りまだ間に合うかな
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そうだよね!みんなもうそれなりに話をして仲良くなった人たちでグループ作ってるよね!・・・終わった・・・学園生活お先真っ暗だよ。ボッチだよ!
「シエルくんおかえり」
「アルス・・・ありがとう」
「え?」
そうだった。僕はぼっちじゃない!良かったぁアルスに声掛けておいて!
「遅かったわね?今度は何されたの?」
ナスメアも・・・
「シエルくん大丈夫だったかい?」
マルキスも・・・いやこいつは殴る
「痛いよ!何するんだよ!」
「仕方ないわね」
「自業自得だと思うよマルキスくん」
「えぇ!?」
「マルキス・・・お前」
「いや!済まなかったって!僕だって怖かったんだよ?あのブルフリート様に目をつけられたらどうなるか!」
「だからって速攻で人を売りやがってぇ!」
「あぁー!ごめん!ごめんってシエルくん!ごめんってぇー!」
トリグス兄様。僕はこの学校来て良かったです。兄様のお陰で今僕はすごく楽しいです。
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