学園生活夏休み編⑤
てなわけで街の中心の方に戻ってきたわけだけど……やっぱりまだ少し早いんだよなぁ
「まだやっぱり少し早いみたいね」
「とはいえ少しづつ雰囲気が出来てきてて楽しみになってきたね」
「そうだろう! そうだろう! やっぱり楽しみだったんじゃないか!」
「誰か今日のマルキスを止めてくれ」
「「無理だよ(わ)」」
「だよなぁ」
分かってはいるんだけどねぇ。でも今日のあいつ流石にうるさすぎないか? 何があったのかは知らないけどさ
「ほらみんな見てよ! すごくない? あれが王宮直々に出す出店のテントだよ!」
「なんか……凄いね」
「うん……キラキラしてるわね」
「とても王様っぽいな」
「だよね! 凄いよね!」
なんだろうな……普段からマルキス、アホっぽい所はあるけれども今日はとにかく酷い気がするな……
「なぁ? マルキス? お前今日変じゃないか?」
「うん? そんな事ないよ?」
「あっいやおかしいのはいつも通りだしそんな事ないのかもしれんけど……なんかあったのか? なんて言うかお前らしくないっていうか」
「そんな事ないってば〜 僕はいつも通りだよ?」
「そうか……」
「なんだよみんなして! 楽しくないの? 確かに朝早くから起こしちゃったけどさぁ? つまらなかった?」
「そんなことは無いわ」
「うん……でもなんかシエルくんの言ってた普段のマルキスくんっぽくないって言うのには同意だね。何かあったの?」
「だから〜何も無かったってば〜」
うーん。あんなにあからさまに普段と違う態度を取っておきながら何も無いとは
「まぁなんもないなら良いけど……なんかあったなら僕たちに相談しろよ? 一応友達なんだしな」
「一応って……シエルくんほんとに友達だと思ってる?」
「思ってる思ってる」
「まぁありがとうね! 大丈夫なんも無いからさ!」
「それならいいんだけどね」
〜〜〜〜〜〜
「やぁやぁ! 皆さん寄ってらっしゃい! 今年も美味しいドラゴン肉が入ってるよぉ!」
「ウチも例年恒例の卵料理! やってるわ! 安くしてあるからぜひどうぞ〜!」
始まったな。にしてもすごい熱気だな
「やはり王国祭は盛り上がるねぇ! この雰囲気が好きなんだよなぁ」
「確かにこの盛り上がり方はすごいね」
「えぇ、そうね」
「それじゃ僕はあのドラゴン肉買ってくる!」
「あっ僕の分も買ってきて欲しい」
「私も!」
「あっ僕のもお願いするよマルキスくん」
「あいよー! みんなアユドラゴンでいい?」
「「「オッケー!」」」
〜〜〜〜〜〜
「おいちゃん! アユドラゴンの肉4つくださいな!」
「おっ? おぉ!マル坊じゃねぇか! 今年も来てくれたんだな!」
「当たり前よぉ! おいちゃんの作る串がいっちばん美味しいんだもん」
「はぁーはっはっは!!! 嬉しいこと言ってくれるじゃねぇかマル坊! ちょっとオマケしておくぜ?」
「わーい! ありがとうおいちゃん!」
〜〜〜〜〜〜
「みんな〜お待たせ! 貰ってきたよー!」
「なんか多くない?」
「屋台のおいちゃんオマケしてくれたんだよね」
「良い人ですね〜」
「そうなんだよね! 昔から僕も良くしてもらってるからね!」
「お前って結構得な性格してるよな」
「でしょでしょー!?」
「なんでかしらね? こんなにもウザイ性格してるのに」
「ウザイってなんだよウザイって」
「ウザイのは間違いないよな」
「酷くない? ねぇ?」
「おっ! マルじゃない! 今年ももちろん寄っていってくれるわよね!」
「おぉ! 卵屋のおば」
「おば?」
「お姉様」
「よろしい。それで今年はお友達も一緒なのね! それならオマケしてあげないとね!」
「わぁーい! ありがとう!」
「ほんっと羨ましいな。顔も広いし人に好かれる性格してるな……なんで僕たちの前ではあんなに酷いんだろ」
「何でなんだろうねぇ」
「まぁでもあっちのマルキスが本来の性格なのかもね?」
「そういう事なんだろうなぁ」
「でも僕たちの前であんなにウザくなる理由はなんなんだろうな?」
「さぁ? 私には分からないわよ」
「そうだね。僕にも分からないや」
「みんなぁー! 貰ってきたよぉー!」
「おぉ! おかえ……り?」
「多くない? さっきのドラゴン肉も多かったけど」
「その量は……」
ちょっと量おかしいと思うんだが? あの人大丈夫なのか? ちょっとやりすぎな気がしてきてるんだが。というか僕たちもお礼言いに行かないと!
「僕も行ってくるよ。そんなに貰ったならお礼言わないと」
「あっ! 僕も行くよ」
「私も!」
「あら? マルのお友達? どうしたのかしら?」
「いえ、先程すごい沢山頂けたようで」
「あらあら! わざわざありがとうねぇ」
「こちらこそありがとうございます」
「それにしても、あのマルがこんなにお友達連れてこの祭りに来るとはねぇ。昔のあの子と比べたらビックリするぐらい変わったわよね」
「そうなんですね」
「えぇ。昔のあの子はねぇ」
「おばちゃん! それはいいでしょ!?」
「おばちゃん?」
「あっ」
「私まだおばちゃん呼ばわりされるような年齢じゃ無いわよぉぉ!」
「ひえぇぇー!」
うーん昔は違ったってか……想像つかないな。あの性格が途中で出来上がるなんて思えないんだよなぁ
どうも皆さん、ぷよぷよです。少しづつ書きたいことをかけるようになってきてます・・・いえまだ初期の頃に比べたら書きたいようにかけてない気もしますが笑さてさて、夏休み編も五話目ですが一応夏休み編では普段の仲良し組をメインにした話にしていこうと思っています。ちょっとナスメア回が不満気味なので後程少し書きたいと思います。
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