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学園生活夏休み編③


 朝早くから部屋の扉が叩かれる。ほんとに勘弁して欲しい。今何時だと思ってるんだか


 「シエルー! 遊びに行こうよ! 開けてー!」


 マルキスか。うるさい。とにかく騒がしいやつだ


 「シエルー! いるんだろー!? こんな時間だし出掛けてるってことはないだろー!?」


 そんな時間だって理解してて来てるのかよ。タチが悪いなおい


 「シエルー!」


 いい加減にしないと苦情が来るか……しょうがねぇなぁ


 「シエルー」

 「うるさいぞマルキス。今何時だと」

 「やっぱり居るじゃないか! 早く出てきてよ!」

 「いやだから、時間をな?」

 「今日はどうしても行ってみたい所があるんだ!」


 ダメだこいつ話通じねぇ


 「時間を考えてくれ頼むから。僕はまだ眠いんだよ」

 「僕は眠くないから良いじゃないか!」


 こいつこんなにアホだったか?


 「とにかく! 僕は今眠いんだよ。後からにしてくれ」

 「何時頃なら良いの?」

 「昼だな」

 「それじゃ遅いよ!」

 「何しに行くんだよ」

 「王都の祭りがあるじゃないか!」

 「夜からだろ」

 「朝から見てみたいじゃん!」

 「夜にしろ……僕は眠い。寝るから帰ってくれ」

 「えぇー! ノリ悪いなぁ」

 「アルスとかナスメアまだ居ないだろ」

 「居るよ?」


 居るのかよ! なんでだよ!


 「居るのか……」

 「うん! 僕が呼びに行ったら出てきてくれたんだよ? シエルだけだよこんなに時間かかってるの」


 よくほかのメンバー起きたな


 「そうか……ちょっとまってて。今行くから」

 「分かったよ!」


 とりあえず着替えて行くか……クソ眠ぃ


〜〜〜〜〜〜


 ホントにいるし


 「お待たせ」

 「シエルくんも被害者に……」

 「ってことはお前たちも?」

 「えぇ。日付変わって直ぐに」


 そんな時間から行ってたのかよマルキス。流石にアホすぎる


 「そんな早くからか……」

 「その時にはアルス居たけど」


 どういう事だよ! 日付変わる前からアルスと居たのかよ!


 「マルキスくんに叩き起されたよ……僕の部屋鍵かけてたはずなのに」

 「そいつは災難だったな」

 「うん。正直眠過ぎてもうどうでも良くなってきた。寝かせて欲しい」


 みんな被害者だったわ。こんな時間に起こして何がしたいんだろうなマルキス


 「おっ! やっと降りてきたねシエル!」

 「起こされたからな」

 「だってみんなで王国祭楽しみたいじゃん!」

 「だからと言ってこんなに早い時間にする必要は無いだろ」

 「良いじゃないかぁ!」

 「いやまぁ起こされたし? 行ってはやるよ……ほんと迷惑なやつだなぁ」

 「まぁまぁそう言わずにさ? みんなで行ったら絶対楽しいんだからさ!」


 はぁ……無駄に行動力のあるアホってのはすごくめんどくさいんだなぁとしみじみ感じるわ


〜〜〜〜〜〜


 「全然お店空いてないね?」


 そりゃそうだろ……まだ7時前だぞ


 「しょうがないよマルキスくん。だってまだ朝早いし」

 「空いてないのも当然よね……一回帰ってもいい? 私まだ眠いのだけど」

 「ダメだよ! 朝一で回るんだから!」


 こいつほんと元気やな……いつから起きてんだよ


 「マルキス……お前いつから起きてんの?」

 「え? 昨日からずっとだけど?」

 「遠足前の子供かよ」

 「えんそく? なにそれ?」

 「気にすんな」


〜〜〜〜〜〜


 兎にも角にも出店が出るのは午後からだし時間を潰さないとなぁ……やっぱり一旦帰って寝るのが正解なのでは?


 「マルキス、やっぱり一旦解散しない? だいぶ眠いんだけど僕」

 「私もそうしたいかなって」

 「僕なんか前日からだからね?」

 「なんだよ皆! せっかくこんな朝から集まったんだしなにかしようよ!」


 その何かをお前が決めてくれよ。僕たち呼び出したのお前なんだからさ?


 「とはいえこの時間じゃ店もまだ開いてないしどうするんだい?」

 「こんな時間からでも開いてる場所がまだあるじゃないか!」

 「そんなところあったっけ?」

 「みんな気がついてないのかい? 確実にやってて色んな人が確実にいる所が!」

 「マルキス……何言ってるんだ? こんな時間からやってる店なんて」

 「まさかマルキス……あなた」

 「ナスメアは察しが良いねぇ! それに比べてシエルと言ったら……全く」


 なんか腹立つなこいつ。一発殴っても許されると思うんだが


 「僕もわかったよマルキスくん」

 「えっ? 僕だけ? マジで?」

 「シエルはダメだなぁ」


 殴る


 「痛いって! いつもそうだよねシエルって! 急に人の事殴るなんてさいっていだよ!」


 うるさい。もう1発殴る


 「ちょっ!? 無言で殴るのはやめてよ! せめて何か言ってよ!」


 なんか楽しくなってきたかもしれない


 「シエル? その握り拳を下げてね? 僕が悪かったからさ! ね?」


 ジリジリと距離を詰める。僕から逃げようとジリジリと距離を離すマルキス。でも逃がさないよ?


 「ほんっとごめんって! 許して! やめよう! 暴力は良くない! やめようよ! ごめん! 僕が悪かったから! 許してよシエル! いや、シエル様!」


 もう遅い。あんな早くに起こされてバカにされた恨みは大きいぞ


 「いやぁぁぁぁぁぁ」

 「なんたかんだいってシエルとマルキスって仲良いわよね」

 「うん。僕もそう思うよナスメアさん」


 これで仲良く見えるなんて……お前ら大丈夫か?

皆様お久しぶりです。やっとリアルの方の新しい生活リズムに慣れて少しだけ時間が取れたので再開します。今までのように毎日とは行かないかもしれませんが出来るだけ毎日投稿したいなと思っております! 皆様のブクマ、評価がモチベに直結しますので是非! よろしくお願いします!

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