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学園生活夏休み編 ②


 この世界の海はものすごく綺麗だった。とはいえ沖の方に出ると危険なモンスターが出るってので浜の方の比較的近い範囲に結界を貼ってその中で海を楽しむといった感じだが。


 「シエルくん! みて!」


 そう言ってアルスがみせてきたのは蟹のようなエビのような……なんとも言えないビジュアルの生き物だった


 「なんとも言えない見た目だな」

 「そう? 可愛くない?」


 アルス……その見た目を可愛いとは思わないと思うんだが


 「あっ! マルキス〜! ちょっと見てほしいんだけど」

 「なんだよアルス。ってクランケンじゃねぇか! めちゃくちゃ可愛いじゃん! よく見つけたね!」


 あれクランケンって言うんだ。エビとかカニみたいな見た目でイカっぽい名前。意味わからんな。てかお前もかマルキス


 「だよね! 可愛いよね! なのにシエルと言ったら 「なんとも言えない見た目だな」 だってよ? 酷くない?」

 「なっ! シエルお前……ちょっとズレてるんじゃないか?」

 「マルキスにだけは言われたくなかったし、それは絶対可愛いとは思わんのだが」

 「何してるのみんな?」

 「ナスメアさん! これみてよ!」

 「あら! クランケンじゃない! しかもすっごく可愛い子じゃないの!」


 えぇ……嘘でしょ? 僕だけ? あれ可愛いと思えないの。いやだってさ……えぇ?


 「可愛いよね! ほらシエルくん! 認めてください! クランケンは可愛いんだよ!」

 「まさかシエル……可愛くないって言うの?」

 「いや可愛くはないと思うんだが……奇妙さが勝つぞ?」

 「そんな……シエル? あなたの感覚はおかしいわよ?」

 「そんなにおかしいのか? えっ? そんなに僕おかしいのか?」

 「少なくとも4人中3人がおかしいって言ってるしおかしいんだよシエル。認めるんだな!」


 認めたくねぇぇぇ。今度他の人にも聞いてみよう


 「はいはい。わかったよ。可愛い可愛い」


 それからは特に大きな事故もなく、マルキスは砂でなんかすげぇ芸術的な……いや何あれ凄い。えっ? なんで動いてんの? あれ砂だよね? 凄い気になるけどまぁいいや。それでアルスは……ずっとエビカニ集めてるよ。いやクランケンだったな。あっすごい大きいの捕まえてる……デカ過ぎない? あっ子供たちが群がっていく。そんなに人気なのかよ。なんかモヤっとするなぁ。それでナスメアは……あっいた。すっげぇ人だかり……てか男ばかりだなおい。ちょっと助けに行くか


 「嬢ちゃん可愛いじゃねぇか。俺たちと一緒に遊ばねぇか?」

 「いや私は一緒に来ている人がいますから」

 「そんなこと言って〜俺たち避ける為だろぉ?」

 「違いますわ。本当に一緒に来ていますわ」


 なんかすげぇお嬢様になっとる。口調あんなだったか?


 「周りを見ても誰も居ねぇんだからよぉ! 良いじゃん?」


 こういう時警察って言えないのがなぁ……警察組織はあるにはあるけどこの程度なら動いてくれないし。とりあえず助けに行きますか


 「へい兄ちゃん! 僕のツレになんか用?」

 「あ? なんだお前」

 「このヒョロイのがツレだって? こんなのよりも俺たちの方が楽しいと思うぜぇ?」


 下品に笑う男共。まぁいいんだけどね? 気にしてないよ?


 「シエル。顔が怖い」

 「なんだお前、やる気か?」

 「大人しく引き下がって欲しいんだけど?」

 「はぁ? この人数相手に勝つつもりか? 」

 「あぁ。そのつもりだよ」

 「お前アホじゃねぇか!? お前は1人、こっちは6人! お前に勝ち目はねぇんだよ!」

 「やってみないと分からない」

 「分かるだろ! こいつどんだけバカなんだよ!」

 「だったらやってろよ」

 「あ?」

 「僕一人に勝てるんだろ? やってみろって言ってんだよ」

 「はっ! やってやろうじゃねぇか! お前ら! やるぞ!」


 おっと全員魔法使いかよ。ちょっと面倒くさくなったな。こんなTheフィジカル極振りみたいな見た目してる癖に魔法使えるのかよ……


 「俺たちに喧嘩売ったこと後悔させてやるよ! ザピ!」

 「「「ザピ!」」」


 うわぁ弱すぎる。


 「リク」


 とりあえず防御してやるかぁ


 「かかったなアホが! ミグ・チパ!」


 おっ? ちょっと強かったわ。まさか別の魔法でカモフラージュして来るとはねぇ……でも


 「なんだ突破できねぇんだよ! お前ら火力上げろ!」


 無駄だよ。君たちの魔力が尽きる方が早い。でもやられっぱなしも癪だし、ちょっとぐらい反撃してもいいよね!


 「ハゴ・ケカゴマータ!」

 「うわッ!」

 「ひいっ!?」


 フハハ! 嫌だろう気持ち悪いだろう? 早く洗いに行かないと! すぐそこは海だぞ?


 「なんだこれ気持ちわりぃ!」


 でも海に入ったら最後


 「痛ぇ! なんだこれ痛ぇ!」


 アッハハ! 面白すぎる!


 「てめぇ! 何しやがった!」

 「いや普通に魔法使っただけじゃん。君たちが使ったように」

 「詠唱も魔法陣も使ってないのに魔法だと? バカにするんじゃねぇぞ!」

 「バカにしてねぇよ。実際魔法なんだし、お前たちも詠唱してねぇだろ?」

 「俺たちは足の裏に魔法陣を隠してたんだよ!」


 あっ自分から言ってくれるのね


 「あっそうなの? じゃあ足の裏焼けば使えなくなるんだね?」

 「ひぃ!? やめろ! やめ、いや! やめてください! お願いします!」

 「じゃあさっさと散れよ。3秒だけ待ってやるから」

 「さっさぁせんっしたー!」


 全く面倒なヤツらだよクソが


 「シエル、ありがとう」

 「大丈夫だったか?」

 「えぇ。お陰様で」

 「そりゃ良かった」

 「シエルー! どうしたんだー!? すげぇ魔法使ってたみたいだけど」

 「ナスメアが」

 「何でもないわ! ちょっとシエルに魔法を教えてもらってただけよ」

 「そうなの!? 僕にも教えてよ!」

 「ダメよ。私とシエルだけの秘密の魔法だもの」

 「えぇー!」

 「まぁまぁマルキス。それならしょうがないよ」

 「話が早くて助かるわ! アルス!」

 「えへへ」


 そんなこんなで海というイベントでナンパを助けるというイベントを終えた。非常に濃い一日となった気がする。帰ったらすぐ寝ようそうしよう

ちょっと実生活の方が忙しく、昨日2日空けてしまった後悔があります。それでも見てくれていた方々! 本当にありがとうございます!ブクマも評価も少しづつ増えており書いていてとても楽しいです! これからも皆さん是非! ブクマ、評価の方よろしくお願いします!

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