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学園生活夏休み編 ①


 夏休み。学生にとって良くも悪くも思い出に残るイベントじゃないだろうか。僕も前世では少ない友達と遊び呆けて最終日課題に追われることになってたっけ?そんな僕はこっちの世界で夏休みをすごしていた。


 「シエル! シエルぅー! 居るんだろ!? 開けてくれよぉ〜」


 そして今日は最終日。朝から寮の扉を叩くのは……


 「マルキス……今何時だと思ってるんだ? まだ朝の4時だぞ」

 「起きてた! 良かったよぉ! シエル、いや! シエル様! 僕に課題の方写させてください! ありがとうございます!」

 「えっ……嫌だけど」

 「えっ?」

 「えっ?」


 沈黙の時間が流れる


 「何故ですかシエル様ぁ!」

 「いや毎日少しづつやれば出来たでしょ」

 「出来なかったから泣きついているのですよぉ! シエル。分かってくれるよな?」


 こいつどんだけ焦ってんだよ。口調めちゃくちゃじゃねぇか


 「分からないし分かりたくもないし自業自得だと思ってるよ」

 「そんなぁ!? 酷いよシエル。みんなもそう思うよね?」

 「は? みんな?」


 少し身を乗り出してみると凄くバツの悪そうな顔をしたアルスとナスメアが居た


 「あの……こんな朝早くにごめんね? シエル」

 「シエルくん、本当に申し訳ない」


 コイツらもかよ! いやまぁそんな気はしてたよ? だっていつも遊んでたもんな? 遊び疲れて寮に帰る頃にはほぼ寝てたもんな? うん。そうなるのは充分わかってたよ。うん。


 「はぁ。しょうがねぇなぁ! 今回だけだからな? あと全部写すなよバレっから。書き換えなきゃならんところは書き換えてやるから」

 「ありがとうございますシエル様」

 「シエル、ありがとうね!」

 「ありがとうシエルくん」


 はぁ。こんなことならもっと早くからやらせておけば良かったよ。マルキスはまだしもほか2人もやってないとは思っていなかったね……


 そんなこんなで昼前には課題が終わった。


 「シエルくん、本当にありがとう! お陰様ですごく早く終わったよ」

 「本当ね! これなら今日1日まだ遊べるわ!」

 「どうしましょうか! 最終日にやりたいこと!」


 お前らほんと元気だな……いやまぁほとんど僕がやったようなものだし。そりゃコイツら元気だよな


 「シエルはどこか行きたいところないの?」

 「寝たい。朝と夜中の狭間みたいな時間に起こされたから」

 「せっかくの最終日遊ばないなんて勿体ないじゃないか!」

 「誰のせいだよ!」

 「あはは、確かにそうだよねぇ。しかもほとんどシエルくんが考えてくれてたしね」


 よく分かってるじゃないか。まぁでも……


 「仕方ねぇ! 最終日遊び尽くすぞ! やることも終わってんだ! 気兼ねなく遊びまくってやるぞぉ!」

 「「「おぉー!」」」


 ほんと騒がしい奴らだな全く。


 そういえば今年の夏休みは結構色んなことしたよなぁ。海にも行ったし山にも行ったし。貴族って言うけども僕は三男、アルスも三男、マルキスは四男、ナスメアは次女。結構自由な身分なんだよなぁ。どこの貴族も長男に家を継がせて長女を嫁に出すって感じらしくて基本それ以下は自由にしてもらいやすい。まぁもちろん例外はあるだろうがね。そのお陰で今年の夏休みは凄く充実したものになったよ。


〜〜〜〜〜〜


 「シエル! 見てみろ! ナスメアの水着を!」

 「おいマルキス。お前目がヤバいぞ」

 「いやいや! だってよぉ」


 いやまぁ確かに可愛いってより美しい感じのナスメアは珍しいと思う。普段は結構可愛い感じだと思っていたが


 「マジでほんとにナスメアか? 僕の知ってるナスメアは美しさは感じなかったぞ! なぁ! 2人ともそう思わないか!?」

 「マルキス……聞こえてたら殺されるぞ」

 「…………」

 「アルス?」

 「ハッ!? いや何もしてないよ!?」

 「「まさかお前」」

 「ちっちが! そんなんじゃないってば! ただ本当に綺麗だなぁって」


 まさかのアルスがナスメアに釘付けとは……ちょっと面白いかもしれない


 「みんな〜おまたせ! こういうのあまり着ないから慣れなくて」

 「ぜぇんぜん待ってないよ! ね!」

 「あぁ。そうだな」

 「そっ! そうだね!?」


 アルス。お前そんなキャラだったか?


 「アルス? どうかしたの? なんか変だよ?」


 ナスメアぁ! 気がついているのか!? 気がついてやっているのか!? あっ今ニヤけた! 気付いてやってやがるッ!


 「ナスメア。からかうのもその辺にしておいてやれよ。アルスが真っ赤になってるじゃねぇか。何故かマルキスもぶっ倒れてるし」

 「あら? ごめんね? あまりにも面白い反応してくれるからつい……ね?」

 「まぁ確かに見てて面白い反応ではあったけどね」

 「そうね! それじゃあ2人でどこか行きましょうか!」


 そう言ってクルっとその場で回転するナスメア

 

 「とりあえず何か飲み物でも買いに行こうかな?」

 「……」

 「なんだよ」

 「シエルだけ何も言ってくれてない」

 「いや」

 「……」

 「めっちゃ可愛いと思います」


 瞬間めちゃくちゃ目を輝かせるナスメア

  

 「えへへ、ありがとう!」

 くっそ可愛いじゃねぇか! こいつこんなに可愛かったか!? 可愛いって言った瞬間の目の輝き方凄かったよ?


 「それじゃあ、飲みのも買いに行きましょ!」

 「そうだな」


 ナスメア、普段はしっかり者の美人さんだけど……凄い楽しそうにしてるなぁ

昨日は投稿回数少なくてすみませんでしたッ! やっぱり投稿回数少なくなるとPV数に直接影響しますね・・・まだまだ頑張っていきますので、気が向いたらブクマ、評価の方!是非!よろしくお願いします!

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