表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/41

学園生活貴学祭準備編 ①


 「皆さん! 年を越したら直ぐに貴学祭です! 他校に見劣りしないものを作るため! 皆さんのアイデアを募集します! どのような催しを開催するか本日の終礼までに先程配った紙に書き込んでおいてください!」


 それだけ言って担当の先生は足早に教室を去った。嵐のような人だったな


 「貴学祭かぁ。シエルは何か考えあるの?」

 「無難に飲食系かなぁ」

 「他の場所をとるやつは先輩方に優先権があるしね」

 「でもこう、なぁんかいい感じの目新しさってのが欲しいよねぇ!」

 「そりゃそうだけどさ……言い出しっぺのマルキス何かないの?」

 「うーん」


 元の世界で流行ってたヤツとか流行りそうって思ったんだけどさ? メイド喫茶とか執事喫茶って、ここにいるの貴族なんだよなぁ。あまりにも皆貴族っぽくなくて忘れがちだけど、みんな貴族なんだよなぁ。貴族がほかの貴族のメイドとか執事はおかしいし絶対よくないことも起きるしなぁ。なにか! なにかないだろうか!


 「他の学院と圧倒的に毛色の違う出し物をして評価を稼ぐ、となると食べ物は厳しいだろうし魔法関連は、先輩方がやるって言うだろうから」


 あっ評価を稼げればええんやろ? そかそか


 「学生レンタルなんてどーだ?」

 「「学生レンタル?」」

 「あぁ。学生を1人お貸ししますっていう。もちろん禁止行為はちゃんと設定した上で、うちのクラスの人間を借りたい人に貸し出すんだよ。それなら相手に場所を用意してもらえる。それに必要とされてるんだから評価にも繋がる。あとはクラス内で点数上位者には特典をクラスから出せば……」

 「成程。確かにいい案かもしれないね。みんなができることを人の為に。」


 問題は皆、貴族だってことなんだけどね……人に使われるっていい気がしないんじゃないかなぁとは思ってる。でもとりあえずこれで僕はアイディア決まったかな


 「それいいわね! 私も同じアイディアで行こうと思うわ!」

 「僕も賛成だよ!」

 「シエル〜よくおもいつくなぁ!」


 あれ? お前らはそれでいいのか?


 〜〜〜〜〜〜


 「それでは今回のこのクラスの出し物は、「優秀な魔道士お貸しします」 ですね! ご協力ありがとうございます! それでは失礼します!」


 そのまま通った。クラスのみんなからの反対もなかった。いや確かにこのクラス比較的階級の低い貴族が多いとはいえ本当にそれでよかったの? 僕ちょっと心配なんだけど


 「何浮かない顔してるのよシエル」

 「あぁ、いや反対意見全く出ないのが意外でさ?」

 「別に反対する理由なんてないと思うんだけど?」

 「え? 他の貴族の人間に使われるとか嫌じゃないの?」

 「それシエルが言うのか」

 「いやまぁ確かにそうなんだけどさ」

 「言う程気にしないと思うわよ? それこそ本当に上の方の階級の人達は嫌がるかもしれないけど黄とか緑位までならよくある話だしね」

 「そうだったのか」

 「まぁ確かにシエルくんの家は青の枠を超えてる気もするからそういう経験あんまり無いんだろうけど、普通下級貴族は上級貴族によく使われるよ」


 知らなかった。僕が知らなかっただけなのか父様がただひたすら凄かったのか……


 「なるほどねぇ」

 「やることも決まったわけだし! これから準備気合い入れていこうか!」

 「まだ早いわよマルキス。あと4ヶ月もあるじゃない」

 「あと4ヶ月しか無いんだよ! しっかり準備して校内トップをとるんだ!」

 「マルキスくんイベント事すごい張り切るよねぇ」

 「当たり前だよ! 学校で最も楽しい事じゃないか!」

 「そうね! 私も楽しみになってきちゃったわ!」


 マルキスのそういうところほんとに羨ましいと思うよ

初めて感想を頂きました!初投稿にしてここまで伸びていて正直かなり驚いています。本当に感謝してもしきれません!作者のモチベ維持のためにも気が向いたらでよろしいので! ブクマ、評価をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ