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学園生活魔体祭編 ④


 「さぁ! 遂に3回戦! ここで戦うのはまさかの1年生です! これはもしかすると3年S組の再来か! 1年生にして2年生チームを撃破し3回戦まで残ったのは、シエル=シャクルトンくん率いる1年A組! 3年生、トリグス=シャクルトンくんの弟さんです!つまり! 今日ここで兄弟対決が始まります! 過去1年生にして優勝を果たしたトリグスくんの弟くんは兄の偉業を越えられるのか! それともトリグスくんが4連覇を達成するのか! 注目の3回戦となりました!」


 トリグス兄様の人気は凄まじいね。今まで以上に会場が盛り上がっているよ。あっ横断幕まであるじゃん。凄いねぇトリグス兄様。司会の人とかもうトリグス兄様のクラスが勝つこと確定してるみたいな言い方してるし? まぁ兄様の凄さは僕が一番よくわかってる。


 「シエル、シエルのお兄さんってそんなに強いのかしら? 確かに凄い強いって聞いてはいるけどシエルだって常識外れな強さをしていると思うのだけど」

 「正直兄様の強さは異常だよ。なによりありとあらゆる魔法の発動が可能だってところが1番おかしいところ。あの人苦手な魔法がないからね」

 「そんなのって有り得るのかい?」

 「普通はありえないよね。アルスなら身体強化、ナスメアは防御みたいに大抵は得意な魔法が存在している。兄様はそれを適正って言ってた。適正の有無で発動しやすい魔法、しにくい魔法があるって。でも兄様は恐らく全ての魔法に適性がある。魔法を見ればその魔法が使えるようになる。そういう人だったよ」

 「とんでもないわね。それで今からそんな人と戦うんでしょ? 厳しくない?」

 「厳しいよ。でも兄様だって弱点はある」

 「それを早く言いなさいよ」

 「兄様は魔力がそこまで多くない。魔法の連続発動はほとんどしなかったから」

 「だったらトリグスさんの魔力が尽きるまで耐えれば勝てるんだね!」

 「そんなに簡単な話でもない。トリグス兄様が魔法を発動すればそれだけでこっちのチームは壊滅する。僕ですらできることが兄様にできないわけが無いんだ」

 「それじゃどうするのさシエル」

 「どうにかして兄様が魔法を放つ前に敵のエンペラーを倒さないと……僕は開始と同時に高火力魔法を放つ。アルスはその後の状況を見てみんなに指示を出してくれ。次のエンペラーは僕がやる」

 「分かった。任せてよシエルくん」

 「それじゃ行こうか!」

 

 「皆様! ついに始まります! 当学院最強の生徒! トリグス=シャクルトンくんとその弟くん、シエル=シャクルトンくんの兄弟対決! 勝つのは最強のトリグスか! それとも挑戦者のシエルか! 今スタートの合図が鳴り響きます!」


 上空に火の玉が打ち上げられ炸裂する。スタートの合図だ。僕は予定通り今まで以上の火力が出る大規模魔法を発動する。頭の中で魔法のイメージをして陣を組む。僕の背後に大規模な魔法陣が出来上がっていく


 「トリグスさん! あの弟くんとんでもない魔法使おうとしていますよ! どうしますか?」

 「構わないよ。発動まで待ってあげよう」


 「おーっと! 先手をとったのはシエルくん!とてつもない規模の魔法陣が構築されています! これは1発で勝負が決まるのかぁー!?」


 トリグス兄様が動かない? 好都合って訳ではなさそうだけど……僕だって強くなってるんだ! 兄様! 僕を甘く見てると痛い目みますよ!


 「トリグスさん!? 何もしないのですか!?」

 「落ち着け。トリグスが動く必要がないって判断したんだ。俺も大丈夫だと思っているしな」

 「あぁ。シエルは強くなったよ。でも僕には及ばないね……でも凡人じゃない。そのうち越えられるかもなぁ」


 「兄様ッ! 僕は強くなりました! 父様に言われた通り強くなりました! 兄様に教えてもらった通り強くなれました! だからッ! 今ここで兄様を倒して兄様を超えます!」


 僕の今できる最大火力で!


 「ザピ・ギコルプ!」


 「素晴らしいなシエル。その魔法を自力で発動するとはな! でも僕の方が強かったッ!」


 そう言ってトリグス兄様は指を鳴らす。その瞬間僕の魔法陣が霧散した


 「なッ!? 僕の魔法陣が……消えた?」

 「シエル! 確かにお前は強くなった! だが!僕の方が強かったってことだ! テゲパス・スートトーミ!」


 その瞬間僕たちの視界は真っ黒に染まった

PVが1000を超えました!皆様本当にありがとうございます! 昨日は1本しか更新できなくて申し訳ないなと思いつつアクセス数の伸びを見て頑張らなくてはと思いました! 評価も星5をつけて下さった方がいたみたいで感謝しかありません! これからも投稿続けていきますのでモチベ維持のため! 是非!ブクマ、高評価よろしくお願いします!

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