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学園生活魔体祭編 ②


 「さぁ! 始まりました今年も魔体祭! 今年も盛り上がっていますね! 例年通りこの場所はエンペラーウォーの為に用意された特設ステージです! 特殊なフィールドとなっており絶対に死ぬことはありません! それ故学生の皆さんは普段とは比べ物にならないほど苛烈な魔法を乱れ撃ちます! その迫力はほかの競技には無いものとなっております! そして何より今年も注目なのは3年S組です! トリグス=シャクルトン率いるこのクラスは1年生時点で7年生を下し優勝を掴み取りその後3連覇を達成しているこの学校創立以来の快挙を成しております! 今年も4連覇をかけて気合いが入っているようです! それでは! 選手入場です! 皆様大きな拍手でおむかえください!」


 すごい盛り上がりだ。グルっと観客席が周りを囲み中央あるドームが今回の戦場。その中に順次転移させられていく。周りの観客の盛り上がりと対照的に僕たちは緊張感が高まっていった。そして3年S組の入場の時


 「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


 観客の盛り上がりは最頂点に達した。3年S組。学校創立以来の快挙を成し遂げたクラス。その中心にはトリグス兄様の姿があった。手を上げて余裕の表情だ。僕は今日、兄様を超えてみせる!


 「1年A組の入場です!」

 「「頑張れー!負けるなぁー!」」


 クラスのみんなの声援が届く。任せろ! 僕は必ず勝つ!


〜〜〜〜〜〜


 「1回戦! 3年A組とB組の戦いです! 他の学年は1度控え室に戻ってください!」


 始まるんだ。初めての魔体祭。すごい緊張感だ。でもすごく楽しい! まだ試合は始まってすらいない。それなのにすごく楽しいよ! 僕は!


 「よろしく頼むよA組の皆さん。 僕たちはB組。クラス分けで君たちよりも成績が低かったからB組だった。でも! 僕たちは負けないよ! 君たちを倒してB組の方が優れていることを証明するよ! 僕たちは弱かったわけじゃないってことを!」

 「ははっ! こちらこそよろしくね。でも僕たちも負けられない! 全力でいかせてもらうよ!」


 一通り相手との挨拶も終えた。あとは勝つだけ! みんなも気合いは充分。勝利は僕たちのものだ!

 

〜〜〜〜〜〜


 「両者ともに準備が出来たようです。それでは始めていきましょう! 魔体祭、エンペラーウォー1回戦! 始めです!」


 「僕たちからいかせてもらうよ! ソルジャーのみんなは作戦通り攻撃に徹してくれ! エンペラーとペテンはガーディアンの守りの範囲に入ってタイミングを見て相手のエンペラーっぽいやつに集中砲火だ! メシアはガーディアンがやられた時に蘇生を頼んだよ!」


 相手はオーダーを全部この場で話すのか……わざわざ作戦を教えてくれてありがとう


 「僕たちは昨日話したオーダー通りで行くよ!」

 「「了解!」」


 相手の攻撃は確かに厳しかった。しかしうちのガーディアンはそう簡単に破られないよ!


 「キーケ・ジンポス!」


 この日のために防御魔法と反射魔法の両方を使えるようにしておいた! 相手の攻撃の殆どを弾き返している。これであとはソルジャーのみんながエンペラーとペテンを叩ければ勝てるが……相手のガーディアンの守りも固いな。それなら


 「マルキス! 前に出ろ! ナスメアもそれについて行け!相手の腕章付きに攻撃魔法を撃ち込め!」

 「「了解!」」

 「A組の腕章持ちが動いたぞ!そいつは囮だ!必要最低限守って残りのふたりに集中砲火だ!」


 マルキスは確かに魔法は強くない。でも放置していい人材じゃないんだぜ? やってやれマルキス。お前の十八番を!


 「僕を無視するとはいい度胸だね。いっくよぉ!」

 「!? A組のペテンのプレッシャーが上がった!? 違う! あいつがエンペラーだ! ペテンのフリをしていたんだ! 全員アイツに集中砲火しろ!」


 あんなに簡単に釣れてしまうと拍子抜けだな


 「僕の十八番はぁ! コイツだァ! フード・ボーマー!」

 「何も……起きてない……!?」

 「その油断が命取りなんだよ!」

 「あっ……」


 これだけで4人が意識を飛ばした。マルキスの空間魔法だ。一瞬だけ空気の流れを変える。その結果急な気圧の変化を起こし意識が飛ぶ! このタイミングで!

 

 「ソルジャーのみんな!1番左の腕章付きを狙って! その次は右を! アルスは皆に身体強化を掛けて!」

 「了解シエルくん!」

 「「了解です!シエルさん!」」


 後は相手のエンペラーを炙り出せれば!


 「シエルくん! 右のエンペラーへの攻撃だけ防御が固くなる! 恐らく右がエンペラーだよ!」


 よくやったアルス!アルスは周りをよく見ている。だからこそ、的確な指示が出せるはずだ! そしてそのアルスが右だと言った! だから僕たちは従うんだ!


 「ありがとうアルス! 皆右の腕章を狙え! 僕も参加する!」

 「「了解!」」


 でもやはり守りが固い、いや固すぎるな。僕も時々魔法は打ってるけれども突破するにはもう少し火力が足りないか。それならやるしか無いか!


 「シエルさん! 火力が足りてないです! どうしたら!」

 「そのまま火力を集中して! 僕も一撃重いの行くよ!」

 「シエルさんが動くぞ! 皆! 気張れよぉ!」


 皆が期待してくれてる。期待に応えないとね!


 「行くよぉ! ザピ・ターリゲルマ!」


 炎の壁を相手に押し付けてやる! 逃げ場は無いし炎で酸素を燃やし尽くして呼吸も出来なくする! これが僕の必殺の一撃だ!


 「ガーディアンッ! 守りきれぇ!」

 「焼き付くせ! 僕の魔法!」


 相手チームのフィールドには今や炎の暴威が吹き荒れていた。そしてその炎が消えた時相手チームに立っているプレイヤーは……一人もいなかった


 「1回戦勝利は……1年A組! A組ですっ!」

三本目の投稿となります。評価をしてくれる方も増えてPVも伸びて凄く嬉しいです!これからもよろしくお願いします!

作者のモチベにも繋がりますので評価、ブックマークの方是非!よろしくお願いします!

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