14話 探索一日目ー01
「ないですねぇ~」
図書館、焼却場、各教室など、まあそれなりに探してみたが、何も見つからなかった。
そもそもその程度の所はすでに湊渡さん自身で探しているのであろうし、探索一日目の今日のこれは、いわば下見だった。湊渡さんによる僕たちへの学校案内とも言い換えられるかもしれない。
「ま、妥当な結果だろうね。今日一日で見つけられるなんて、もともと思っていない訳だし」
「どうかな湊渡さん、あらためて学校を見てみて、何か思いつく事はない?」
「ん~、分かりません~」
「逆に探してない場所とかは思いつかないのかい?」
「え~、それはたくさんありますよ~、校長室とか~、男子トイレとか~」
湊渡さんがそういうと、栞が少しあきれたように聞き返す。
「君の探している【何かよく分からないもの】というのは、男子トイレで見つかる可能性のあるものなのかい?」
「え~だって栞さんが探してない場所って言ったからぁ~」
「まぁそれは後から茉莉君に確認してもらうとして、それとは別に湊渡君に聞きたい事があるんだ」
「なんですかぁ~?」
「和田君と………それから水木君の事なんだが」
栞がそういうと、湊渡さんは少しだけ苦い顔をした。
「あぁ~、そのぉ~、あの二人は~、というより和田君は~その~あの~、分かりやすく言うとぉ~、いじめられてるんです~」
「え!?」
「………やはりか」
その言葉に対する二人の反応は正反対だった。