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プロローグ

賽子ダイスの転がる音がする...。


転がる音が止まり視界が真っ白に染まる。


恐らく緊張したであろうその瞬間を経て、続けて3人分の声を聴いた。


…1人目は狂ったように嗤いながら、

「アーヒャヒャヒャ!!この世界の終末は確定したっ!!そして対なす世界も同時に滅びるっ!!全ては感情に溺れ、思考する事を放棄してくれたキミのおかげだ!!()、ありがとう。アーヒャヒャヒャ!!」


…2人目は最後の希望を託すかのような優しい声で、

「未経験で最後まで辿り着けるとは思っていませんでした...。ですが()()()はそもそも奴に仕組まれた歴史(シナリオ)。ズルにはズルで返すしかありませんね...。という訳で()()()。貴方には一周目の記憶を持ちながら()()()の世界を始めて貰います。どうかこの世界に安寧を...。」


…3人目はまるでお転婆王女と言わんばかりの声で、

「なんで此処に()()がいるのよっ!!」


次の瞬間、頭に物理的に衝撃が走り僕は意識を手放した。



頭に痛みをを覚えながら目を覚ますと、僕は手足を縛られ、憎悪とも取れる視線を周囲から受けている。

一周目の記憶と擦り合わせてようやく僕は理解した。


「コレはもしかしなくても、公開処刑手前ってヤツかな?」


―――――――――――――――――――――――――


「脚の状態もだいぶ良くなりましたね。念の為もう少しの間は様子を見ましょうか。」

プリンセスアリシアと呼ばれるこの馬は数ヶ月前に脚を骨折してしまったそうで、そこの関係者から直々に獣医師の僕、平井 (オサム)にお声がかかったという訳だ。


「2週間程経って問題無ければ僕が診なくても大丈夫です。」

「平井先生、アリシアを診てくださってありがとうございます!うちのお嬢が平井先生に診せろと聞かなかったもので。」

「は、はぁ...。」


どうやらそのお嬢とやらはやけに僕の腕を買ってるみたいだ。直接の面識な無いはずなのだが...。


プリンセスアリシアが今日の最後の患者だったので、荷物を片付けて帰路に着く。

何でも、幼なじみで親友の功貴(コウキ)からメールが来ておりその内容が、

「最近また新しいゲームにハマっちゃってさ!俺のゲーム友達に治も誘って良いか聞いたらノリノリでOK貰っちゃってさ!せっかくだし治も一緒にやろうぜ!!あ、今回はPCパソコンのチャットを使うみたいだから着いたらこのURLにアクセスして入室してくれよな!」

とのことだった。


拒否権がまるで無かったが、僕に息抜きが必要なタイミングで連絡をしてくるような奴なので、きっと気を使っての事だろうと参加する事にした。

家に着き、シャワーを浴びてからコンビニのおにぎりを傍らにパソコンを電源を入れて、例のチャットルームにアクセスし入室する。


N「やあ!キミが()()君の友達だね!ワタシは『N』!!以後お見知り置きを!」

コウ「Nさん、そんなテーマパークのキャラクターみたいなキャラ付けでしたっけ?」

どうやらこの『N』という奴と功貴は先に入室してたらしい。


ナオト「はじめまして、Nさん。ハンドルネームは、ナオトです。どうぞよろしく。」

どのゲームでも大体が味方を治療する職業(ヒーラー)を選ぶ事が多く、『治す人』から『ナオト』とキャラクターに名付けるようになった。


N「ナオト君だね!では早速今回やるゲームを紹介しよう!」

コウ「いよっ!待ってました!!」

N「今回のゲームは、『パラレルオブジアス』というTRPGさっ!!」

TRPGとはペンと紙とルールブック、それにダイスを使い遊ぶゲームのことで、普通のデジタルゲームのRPG等と違い台詞や行動にアドリブをきかせたり、ダイスの出目でどんな状況でもピンチとチャンスが巡ってくるスリル満点のゲーム!!

…との事らしい。


コウ「来たぜTRPG!!今回はNさんがゲームの進行役(GM)をしてくれるみたいだから早速キャラ作ろうぜ!!」

ナオト「お、おう...。それにしても結構種族が多いんですね。」

N「『パラレルオブジアス』は科学より魔術や神秘が発達した地球...という設定らしくてね!その神秘の一環という事でファンタジー世界の種族や、人間に見た目が近くなった動物、通称獣人(じゅうじん)が種族で選べるみたいなんだ!モチロン、追加サプリが出たらもっと選べる種族が増えるみたいだね☆」


どうやら最近発売されたTRPGなのだろうと考えながらキャラを作成していく。

獣人がどうやらメインの種族みたいなのだが、初めてTRPGをやる僕は敢えてありきたりな『森人(エルフ)』を選んだ。


コウ「よっし!俺もキャラ出来たから早速キャラ紹介するぜ!」

ナオト「キャラ紹介か、じゃあ先に出来た僕から紹介します。」

とチャットを送信した瞬間、強烈に睡魔が襲ってくる。

まるで意識が自分の身体から抜けていくような感覚。

身の危険を感じ、助けを呼ぼうとした時には既に意識は()()()()には無かった。

どうも初めまして。そして閲覧ありがとうございます。

空船ちとせ。と申します。


初めての小説という事で、どういう設定で物語を書いていくか色々考えてる内に10ヶ月程経ち、自分の妄想大爆発した結果半分以上勢いで書いてしまいました。

投稿スピードはかなり緩くなってしまうと思いますが、読んでくれた皆様の感想を糧に書いていきたいと思います。(まだプロローグだけですが!)

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