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<45>最後の幹部
「ルビー、貴方。魔族なの?」
ルシアはつい、口をついて聞いてしまった。
「オレ、は、……。」
ルビーは自分の姿が魔族のモノになっている事に気が付いた。ルビーはすぐに人間の姿へと戻る。
「ルビー、貴方が最後の幹部?」
「……オレ、は。」
ルビーは戸惑いながら慌てる。
「オレ、幹部。」
そうして認めた。
「貴方が魔族を学園へ?」
「そう」
ルビーは全てを自供した。ルビーが最後の幹部であり、学園内に魔族を手引きした者なのだ。
「貴方が人間を殺すとは思えないわ。どうして、あんなことを?教えて!」
「オレ、魔王の命令、聞けなかった。オレ、人間殺せない。だから、学園内部に手引きする。」
なるほど、ルビーは人間を殺せない。その為に魔王の命令で人間を殺す変わりに内部に手引きする事を命令されていたのだ。
「ルビー、もう、やめて!魔王を倒しましょう!そうすれば人間を殺さずに傷付けずにすむわっ!」
「……オレも、殺したく、ない!」
「じゃあっ!」
「でも、妹……、捕まってる。」
「?!」
「命令、聞かないと、妹、危ない。」
「……わかった。妹は私が助けるから!だから、私達に手を貸して!」
「……オレ、ルシアの言葉、信じる!」
こうしてルビーは仲間となった。
ルシアの苦難は続く……。




