<36>消える少女達
平穏な日々は魔王の進軍により戦火に呑まれる。そして元悪役令嬢、ルシアは過去の自分の処刑を阻止する対策を行い、更に学園生活は魔王との戦いに身を投じる事となった。魔王との戦いから復興していく学園で奇妙な事件が起こり始める。それは、女子生徒が次々と行方不明になると言うものだった。
「ルシア、聞いた?またいなくなったんですって!」
「あら、ルシア・ルミナス様、いなくなったとは?」
「女子生徒の失踪事件ですわ。」
隣にいたセリーは読んでいた本を閉じる。
「ああ、最近女子生徒が失踪する事件が起きてるって言う?」
「そうです。」
斜め後ろに座っているマリアまで身を乗り出して来た。
「狙われるのは女子生徒のみ、一体どういう事なのでしょう?」
「魔族の仕業かもしれない。」
ルシアは真剣な顔で腕を組んだ。
「魔族?」
「ええ、学園内部へ魔族の群れが攻めて来ているでしょ?内部に手引きしているモノがいる可能性があるの。」
「とにかく、一人で行動するのは避けた方が良さそうね。」
過去のルシアも警戒し、不気味がっていた。
★★★★★★★★
その夜の事である。新たな犠牲者が出てしまう。一人の女子生徒が寮を出て外の空気を吸いに出てしまった。すると、後ろの茂みからガサッという音がする。
「きゃっ?!」
しかし、振り返えってもそこには誰もいなかった。安堵して、再び正面を向いた。
「きゃーーーーーーーーっ?!」
★★★★★★★★★
翌朝、女子生徒の失踪が明るみになった。
「テレス、またらしいわよ。」
「そうね。また女子生徒が消えた………」
ん?あれ?このイベント何処かで?確か……。
「セリー知らない?!」
「セリー・マルスなら寮に忘れ物を取りに…」
「ありがとう!」
過去のルシアへお礼を言うが早いかルシアは突然走り出した。
このイベントがゲーム通りならセリーが危ない!!
ルシアは慌てて寮へと戻る。
ルシアの苦難は続く……




