<27>血祭り
こんばんわ、深夜のお供に悪役令嬢をどぞ!よろしくお願いします。
「共に来てもらうぞ。ルシア」
「どう言う…」
「我が愛しき花嫁よ」
「言ってる意味がわからないわっ!」
ルシアは魔王を蹴り上げる。だが、その一撃は魔王には通じなかった。ルシアの脚の方が吹き飛んだ。
「なっ?!」
「なるほど、お前は我が妻となる心の準備が出来ていないのだな。故にこのように抵抗するのか。」
そう、魔王デューク・バルトは、前世に置いて、自分の思い通りにならず、自らの政策に反対するルシアに好意を抱いていた。故にルシアを捕縛し、自らの嫁にする事を願っていたのだ。
「まさか我がわからぬと言う事はあるまいな?我が魔法により、過去、未来、全てのルシアの記憶が引き継がれて転生している筈だ。」
「は?!」
えと、つまり、私が転生している理由って……。
「あんたの仕業かぁあああああっ?!?!」
「なんだ、急に元気になったな!」
「冗談じゃないわよっ!ふざけないで!!」
「喜んでいるようだな。」
「喜んでないわよっ!!!」
ぐしゃっと言う音共に右腕が壊れる。
「脆いな、人間。」
「がぁっ?!」
「まあ、いい!今日の所はお前の顔を見れただけでよしとする。」
血まみれのルシアを投げ捨てる魔王は撤退の命令を魔族達にかける。
「せっかく出会えたのだ、今日は、お前の為にプレゼントをやろう。」
「プレ、ゼント?」
横たわるルシアの頭の上をどす黒い光りが通る。
「っ?!」
学園は一瞬で瓦礫の山に変わった。
「血祭りだ!喜べ、ルシアっ!はははっ!!」
「魔王ぉおおおおおおおおおっ!!」
ルシアは怒りに震えた。魔王はそのまま撤退していく。ルシアの周りには死体の山が積み上がっていた。
ルシアの苦難は続く……。




