<22>主人公の恋を応援します。レベル2ナディ・シフォンルート
ナディ・シフォン、病弱で気弱だがヤンデレの第三王子。そんな彼が最近セリーの周辺を彷徨いている。
「ん……」
「?ルシア様?いかがされましたか?」
「いや、何でも…」
いる。
「そうですか?」
あからさまにいる。教室の物陰からこちらを見ているのは紛れもなくナディであった。これはもしや……。
セリーの事が気になっているのでは?!こうなったらセリーとナディの恋を応援しなくては!
★★★★★★★★★
昼休みのベンチにて、ルシアはセリーに聞いてみることにした。
「セリー、セリーは最近気になる事とかない?」
「気になる事?ですか?魔王幹部の動きですかね。」
「あ、いや、そうじゃなくて、……気になる男性とかいないかしら?」
「いや、全く!私が気になるのはいだって、ルシア様だけですわよ
!」
「あ、ありがとう。」
セリーはルシア一筋らしい。
「あ、そう言えば…最近、よく、誰かの視線を感じる事はあります。」
「そう。」
ナディは影から見ているだけらしい。なんとか、ナディと接点を持って貰わなければ……。
「セリー、ナディ様の事を知ってる?」
「ナディ様?ナディ・シフォン様ですか?」
「ええ、そうよ。」
「ええ、もちろん知ってますわ。話した事はありませんが。」
どうやって接点を持って貰うべきかルシアは悩んだ。しかし、事件は起こるべくして起こってしまうものである。
「そろそろ教室へ戻りましょうか?」
「ええ、そうね。」
セリーを背に、ベンチから歩き出す。
「っ?!」
「それにしてもセリーは勉強熱心よね。魔法歴史学の成績がトップだったわよね?」
セリーからの答えはなかった。
「セリー?」
振りかえるとセリーはそこにはいない。セリーのハンカチだけがそこには残されていた。
ルシアの苦難は続く……




