<20>仲良し増えました★
ビルディ襲撃から数日、学園は復興作業が進み、ほぼ復興できていた。昼休みの鐘が鳴り響く。
「ルシア様!」
「テレス!」
「あ、いた二人とも!ランチ食べに行きましょう!」
いつもと同じ学園生活が三人に訪れる。だが、一つだけ、これまでと違う事が……。
「ルシアさまぁああああっ!!」
「「「?!?!」」」
マリア・ハルトはものすごい勢いでルシアへと向かってくる!
「ランチ!ご一緒いたしますわっ!」
「へ?あ、う、うん?」
「我が家のシェフが作りました。高級ランチを是非お召し上がり頂たく、用意いたしましたの!ささっ!こちらへ!」
「あ、え?え?!」
あれからマリア・ハルトからの嫌がらせはピタリと止み、マリアはルシアを信奉するようになってしまったのだ。
「ルシア様は私達とランチを…!」
「テレス!テレスは私と食事しますわよね?!」
強引に連れて行こうとするマリアをセリーと過去のルシアが引き留める。
「ま、まぁ、皆で、食べましょ?それがいいわっ!」
「「ルシア様」」「テレス」がそういうなら…」」
三人は渋々賛成し、四人は楽しいランチタイムを過ごした。
★★★★★★
午後の授業が終わり、生徒達が寮へと帰って行く。マリアは帰ってしまったが、三人は図書室にいた。
「作戦会議!!」
そう、この間の魔王幹部ビルディとの戦いからルシアは危機感を持ったのだ。故に作戦会議を行う事になった。
「ビルディは強かったわね。私とセリー・マルスでは歯が立たなかったわ。」
「ええ、このままでは魔王が来たら全員太刀打ちできないのではないでしょうか?」
過去のルシアもセリーも危機感を募らせる。
「私でも、全力を出さないと危なかったわ……。」
前世で最強の魔法使いだったルシアだが、この世界に来てからは過去のルシアの処刑を避ける事に全力を注ぎすぎて、体して訓練しておらず怠っていた。そのため、前世より少しレベルダウンしていた。対して魔王は今世において全力でルシアを捕らえるべく、レベルアップを続けていた。そして、この世界で強力な幹部を仲間にしていたのだ。このままではルシア達は負けてしまう。
「あの、一つ疑問なんですが?」
「何?セリー?」
「どうして魔王はルシア様を捕らえようとしているのですか?」
「「……………」」
セリーの発言に二人はフリーズした。言われてみればそうである。何故リベンジの為に殺すのではなく、捕らえる事を目的としているのだろうか?
「捕らえて、殺す??ため??」
過去のルシアは疑問に思いながらも意見を言ってみる。
「じゃあ、捕らえるより殺す方が早いんじゃないかしら?」
ルシアの言葉に三人とも疑問の迷路へと迷いこんでしまった。
「「「…………」」」
「とにかく、鍛えないとね。」
ルシアはポツリと呟く。二人はコクコクと頷きながら応えた。
「そういえば、魔王幹部って何人いた?」
過去のルシアの質問にセリーが応える。
「確か五人ですわ!」
「五人……じゃあ、既に二人は倒してるから…」
過去のルシアに続いてルシアは発言する。
「残り三人ね。」
「勝てるのかしら?」
過去のルシアはらしくもなく弱気な発言をした。そんな過去のルシアを励ましたのは意外にもセリーだった。
「大丈夫です!私達にはルシア様がいらっしゃいますますからっ!」
「セリー・マルス…」
「セリーでいいですわよ?」
「セリー、ありがとう。そうね。」
「二人とも、あんまり期待しないでほしいんだけど……。」
ルシアは自信なさげだった。
★★★★★★★★
作戦会議と勉強会が終わり、寮へと帰ろうとしていたとき。
「二人は先に帰って、探したい本があるから…」
「わかったわ。」「わかりました。」
ルシアの苦難は続く…




