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<2>なんで、あいつまで転生してんのよっ?!



乙女ゲームの悪役令嬢、ルシア・ルミナスは第一の転生で最強の魔法使いに転生し、今世は町娘Aに転生した。



もう波瀾万丈の人生とおさらばして穏やかな生活を送れるだろうとたかをくくったのも束の間。この世界は過去の自分が処刑される前の世界だったのだ。



更に、更にである。一番の問題はそこではない。そこも問題ではあるが、更にややこしい事に、第一の転生の世界の魔王まで転生していたのである。それを知ったのは転生して数時間後の事だった。まだ赤ん坊のルシアの耳に両親の会話が聞こえてきた。


「魔王が隣の町を滅ぼした。」と、最初はこの世界にも魔王がいるのかぁと、大変だなぁ、なんてぼんやりと考えていたのだが、前世で最強の魔法使いだったルシアは今世でも魔法を使えるようで、隣町の魔力を詮索するとルシアが倒した魔王のものと類似していた。


「はは、まさか、ね?」


そう心で呟いたルシアは自分の愚かさを悟った。両親が魔王の顔の乗った新聞を見ていたのを覗き込む。刹那、否その一瞬にも関わらず永劫にも思えた長くて短い一秒、ルシアは絶句した。


ヤツだわ、…


そう、その姿は紛れもなく前世で死闘を繰り返し、対に相討ちに終わった筈の魔王、その人であったのだ。


それを理解したルシアは絶望した。ただ平和に暮らしたいだけなのにぃいいいいいいい!!!!


ルシアの苦難は続く。

夕方に次話投稿します。お楽しみ!

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