<19>ヒーローは遅れてくるものよねっ!!
「ビルディ!マリアを返して貰うわよ!!」
破壊された城の穴から光りと共に現れのはルシアその人であった。それを見てマリアは呆気に取られる。
「る、ルシア…?」
「あ?ルシアだ?ルシアは…」
マリアはしまったと顔が青ざめ、血の気がひく。
「てめぇええっ!!」
ビルディはマリアに嘘をつかれた事を悟り、マリアの首を引っ付かもうと手を伸ばしたが、手は消えた。
「?!」「?!」
ルシアの魔法によって吹き飛ばされたのだ。
ルシアはビルディを蹴り上げる。ビルディは天井を突き破り空へと蹴り上げられる。
「マリア!逃げて!!」
そして、空の上のビルディに魔法による光線ビームを浴びせた。
「があぁああああっ?!!!」
そして、ビルディの上へと瞬間移動し、ビルディを殴り飛ばした。
ビルディの肉は弾け飛ぶ。だが、吹き飛んだ肉は再び再生していく。ルシアはビルディへと浄化魔法をかける。今度は食らわれてしまわないように、全力で魔法をかけた。
「はぁあああああああああっ!!」
そして、ビルディは再生能力を徐々に失って消えていく。
「ぐああああああああああっ!!??」
ビルディの体は徐々に小さくなっていく。
「はぁあああああああああっ!!」
全身全霊をかけたルシアの魔法が炸裂し、マリアの牢以外の城ごと吹き飛ばす。
そしてビルディは消え去った。
「ぐぁああああああああっ!!」
全魔力を使い果たしたルシアは空地上へと落ちていく。
「ルシアさまぁあっ!!」
「テレス!!」
回復を終え、追ってきた過去のルシアとセリーが駆け寄るが間にあわない。ルシアの体はそのまま地面へと叩き落ちてしまった。
かと、思われたが……。
「大丈夫ですか?レディー?」
「へ?」
ルシアは眼を見開いた。自分を地上で受け止めてくれたのはルチアだったのだ。ルシアは優しく微笑むルチアにときめきを感じた。
ルシアの苦難は続く……




