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<18>魔王幹部に連れ去られて??



ビルディの拠点の城にて、

「ルシアを手に入れたぁ!がははっ!に、しても……」


ビルディは牢に入ったソレを見る。

「こんな弱っちぃ女がルシアぁあ?こんなのに殺られるなんざ、魔王も対した事ねぇなぁ!?」


マリアは縛られ、ぶるぶると震えていた。


このままでは殺される。誰か助けに来て!!

誰も来ない現実にマリアは絶望していた。殺されない為に咄嗟にルシアだと言ったが、嘘がばれれば殺されるだろう。そもそも!魔族がルシアを捕まえる理由がわからない。きっと殺されるに違いないと、絶望で心は限界で意識を保っているだけで精一杯だった。


マリアは思い直す。ルシアを虐めた天罰なのかも知れないと。


もうあんな事はしない、から、だから!お願いよ!誰かぁあっ!!そう叫び出したいぐらいだった。


牢の中は薄暗く、埃で煤けている。鼠が運動会を開いていた。


「ひっ?!」


鼠と眼が合う。鼠だけではない。黒い虫からウジ虫、ハエまでいる。それらの生き物が蠢き、互いに生存競争をしていた。そんな不衛生な牢でマリアは震えていた。


ウジ虫を黒い虫が食べ、黒い虫とハエを鼠が食べ、そして、マリアは……


「あんだけ食ったが、また腹へったなぁ…」


ビルディの眼がこちらを向く。鋭いギラギラとした眼光を光らせ、舌なめずりをしながら長い爪をカチカチいわせている。口元から唾液が滴り落ちていく。ビルディの服はボロボロで異臭を放っている。服には返り血がべっとりと付いていた。


マリアは恐怖で震え上がっていた。


「ケッ、手足ぐれぇなら、魔王も何にも言わねぇだろ!」


そう言ってニヤニヤと怪しい笑みを浮かべてマリアへと近づいてくる。


「ひぃーーー?!」


「頂くか、味見、味見っ!」


牢の中に入ってきたビルディはマリアの腕を掴み、強引に押さえ付ける。

「い、嫌っ!?」


「黙れっ!!」


マリアは死なない程度に何度も殴られ、恐怖から何も言えなくなってしまった。


そんなマリアの服が一枚一枚剥がれていく。


マリアは心から絶望した。その瞳には光りはなく、虚ろに虚空を見ている。伝う涙は空しく床へと滴り落ちた。ビルディはニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべてマリアの頬を舐め上げた。そして、太ももに舌を這わせていく。そんなマリアの瞳に一筋の光りが見えた。ビルディの眼光、……ではない。


ドカーンッと言う破裂音と共に壁は破壊される。


「ビルディ!マリアを返して貰うわよ!!」



ルシアの苦難は続く…。

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