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<17>主人公と過去の自分と共に



ルシアが爆発音の方へと向かう。学園の校舎が破壊されていた。いくらなんでもこんな町の内部に魔族が侵入してくるのはおかしい。


まさか、学園内部に魔族を手引きしたものが……?!


ルシアが考えて間もなくルシアの後方から魔族が飛んで来た。ルシアは間一髪で避ける。


「ルシアと言う女はどこだ!!」



叫ぶ魔族は屍を食らっている。そして、あちらこちらを破壊しまくる。そこに過去のルシアとセリー、ルチアが到着する。


「ルチア様はお逃げください!御身に何かあればっ!」


ルシアが言うより先に魔族がルシアへと魔法を放つ。黒い光にルシアは呑まれた。かと思われたが、ルシアの前にはバリアーを張ったルチアがいた。


「レディーだけに任せられません!私にも手伝わせてください!」


「ルチア様……」


「胸くそわりぃなぁっ?!なんだ!?俺様をよそに何イチャついてんだぁあ?!あぁ?!」


魔族は怒り狂い所構わず魔法を放ち、周りの建物は音を立てて崩れ落ちていく。

そんな魔族の後ろにセリーが周り魔法の光を纏った打撃を加える。


「けっ!効かねぇなぁ。」


セリーは腕を捕まれそのまま遠くへと飛ばされる。

「きゃあっ?!」


続いて過去のルシアが魔族を魔法で凍らせる。が、凍った筈の魔族は氷を打ち破り過去のルシアを炎で焼いた。


「ぎゃっ?!」


二人ともバリアーを張りなんとか直撃は免れた。


「強い…」

「ええ!」


過去のルシアもセリーも相手に圧倒される。そんな中、ルシアが浄化魔法を魔族へと放った。


「ぐあっ!?」


魔族は光を嫌う。浄化の光は魔族を浄化し、消滅させる魔法なのだ。

やっと光の浄化でダメージを受けたかと思われたが、違った。魔族は光さえも食らっていたのだ。


「こんな光じゃ全然効かねぇな!俺様は魔王幹部!ビルディ様だぞ?!はははははっ!!」

高らかに名乗るソレは再び闇の魔法を乱射する。


「浄化の光さえもエネルギーとして食らってしまうのかっ!?」


ルシアがそう言った時、


「後ろだ」


「はっ?!」


ビルディの蹴りがルシアへと炸裂した。そして瓦礫の山へと突っ込む。そして、ルチアへと魔族が迫る。ルチアは魔法で魔族を捕縛するがすぐに打ち破られた。

ルチアへ打撃を入れた魔族はそのまま食堂の方へと行ってしまう。


「たくっ、ルシアって女はどこだぁ?!」


魔族はルシアを探しているようだった。


「まっ」

ルシアは瓦礫の中から魔族へと手を伸ばす。このままでは食堂にいる生徒達が……。


★★★★★★★★★


食堂は悲惨な事になった。力のある学生達は生き残る事ができたが、弱い生徒はビルディに食らわれていく。そして更に力を付けていった。そこは血肉溢れる地獄絵図となる。


「ルシアはどこだぁあああっ!」


「きゃーー!誰かぁあ?!」


マリア・ハルトもまた、力及ばず殺される寸前であった。

「ルシア?!ルシアはっ…!」

ビルディの攻撃が届く前に、マリアは咄嗟に答えた。


「ルシアは、わた、私です!!」


「ナニ?」


ビルディの打撃はマリアの眼の前で止まっていた。ガタガタと震えるマリアにソレはニタリと笑った。


★★★★★★★★★★


ルシア達四人が食堂へと慌てて向かったがそこは時既に遅し、ビルディはそこには居なかった。


「大丈夫?!しっかり!!」


「そんなっ?!」


「セリー・マルス!生きてる者の回復を!」

ルシアは生きてる生徒を探す。

その悲惨な光景に顔面蒼白のセリーに対して過去のルシアは必死に強がって生徒達の回復を行っていた。


ルチアも生徒の救命作業に移る。ルシアが生存者を回復していると、ルシアの服を掴み、必死に何かを伝えようとしてきた。


「たい、へん、なの、」


「何?」


ルシアは回復しながらも生存者の口元に耳を近づける。回復を終えたルシアは走り出した。


「ルシア様どこへ!?」

セリーは何処かへ走っていくルシアを見て問う。

「ここは三人に任せるからっ!」


「え?テレス?!」


「とにかく、回復を!」


「「ええ」」


戸惑う過去のルシアとセリーに、ルチアが指示をする。救命作業は着実に進められていった。


ルシアの苦難は続く……。

こんにちは、お疲れ様です。次回は明日の午前に投稿します。よろしくお願いします。評価感想お待ちしております。

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