<13>主人公の恋を応援します。レベル1ルチア・シフォンルート
ルシアは寮の部屋で考えた。どうすれば過去の自分をDEAD ENDから救えるか。それはずばり!セリーの恋を応援する事である!セリーと過去のルシアの好意は今自分へ向いている。だから、セリーは過去のルシアに虐められているのだ。止めるようには言ったけれども不安である。
「よしっ!セリー!!」
「ルシア様?どこにいらしたんですか?」
ルシアは中庭でセリーを捕まえた。
「あ、ちょっとお花を積みに…」
「あら、そうですの?」
「と、ところでセリー!ちょっと話したいことがあるのだけど…座らない?」
「ええ、もちろんですわ!」
セリーと共にベンチへと座る。
よしっ!ここで恋愛事情を聞いて置くべきね!
「セリーは好きな男性はいるの?」
「いえ、おりませんわ。」
「あ、あれ?そ、そう?」
「ええ!」
ルシアは友人として自分の事は好かれていると思っているので、恋愛で好きなのはてっきり第一王子であると思っていたのだ。
「あの、第一王子のルチア・シフォン様とは、仲がよろしいのかしら?」
「?ルシア・シフォン様ですか?いえ、全く!」
「あ、はは…そうよね」
考えてみればずっとルシアにべったりなセリーに出会いの機会があるとは思えない。
「じゃ、じゃあ、セリーの好きなタイプの男性はどんな人なの?」
「好きなタイプですか?」
「ええ!!」
セリーは少し考えるだが返ってきた答えは
「おりませんわ。」
の一言である。
「じゃあ、好きな人はいないの?」
「それはもちろん、ルシア様ですわ!」
「あ、ありがとう、でも、そうじゃなくて、…恋愛的に好きな人を…」
「恋愛?ですか?」
「ええ」
セリーは頬を染めながら顔を伏せた。これは!いるのね?!じゃあ、どうしていないと?まさか、……
「そんなのルシア様に決まっていますわ!」
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?
衝撃的事実に長い沈黙からルシアはパニックになった。
え?ええ?!ルシア?ルシアって、ルシアは私?それとも??
「えと?ルシア・ルミナスお嬢様かしら?」
お、女の子?!
「いえ、違いますわ!」
いい笑顔で即答された。て、て、事は………
「もちろん、ルシア様です!」
デスヨネーーー??!!
「あ、ありがとう。セリー!」
あ、で、でも、これでセリーは私ルートへ…………いいのか、それで?
セリーには幸せになって欲しい。だが、今のままでは無理だ。過去のルシアの虐めを防ぐにはセリーの好意を他へ向ける必要がある。こうなったらルチア・シフォン様とセリーが付き合えるように、私が応援しなくては!!
★★★★★★★★
「ここで待っているようにルシア様に言われましたが……」
廊下の角にセリーをスタンバイさせて置いた。ここは毎日ルチア・シフォンが午後の授業前に通る廊下であり、最初の出合いイベントが起こる廊下である。
「これで、セリーとルチア様がぶつかればっ!」
中庭の叢の物陰から見つめるルシアだった。そして、目標のルチア・シフォンが通る時間となる。しかし、そこを通ったのはルチア・シフォンではなく、ルシア・ルミナスであった。それを見たルシアは慌ててセリー達の方へと駆け寄る。しかし、時既に遅し、セリーは曲がり角を曲がって来たルシア・ルミナスとぶつかったのである。
「「きゃ?!」」
勢いで転ぶ二人。
「いったぁ……」
「いたた……」
ルシア・ルミナスもセリーもぶつけた頭を押さえている。ルシアは二人の元へと駆け寄った。だが、タイミング悪くルチア・シフォンがそこに現れたのである。ルシアは勢い良くルチア・シフォンとぶつかってしまったのだ。
「きゃっ?!」「なっ?!」
ルシアの苦難は続く……。
次回は本日の夕方頃投稿します。よろしくお願いします。




