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未定  作者: ずんちゃん
1/1

浸る

季節ごとの夜の風の匂い

ふとした時に香る匂い

匂いに懐かしいと思い思い出に浸り過去に浸る

辛かった悔しかった虚しかった心臓から泣いた

あの過去に浸る

幸せだった包まれてた愛くるしかった

あの過去に浸ることを少し今は楽しかったりもする



これは今じゃそこまで驚かれる事はない

最近ではよくある話と一緒

それが13歳の春の霞にはまだこの先それか起きるとも

知らずよくある幸せな日々を送っていた前半だった


霞はよくいるような明るく元気で運動もできてまわりに人がよるタイプ

少女漫画だったら霞はきっと可愛い顔もセットでついてきていたのかもしれない

顔は鼻が少し団子っ鼻

輪郭は大袈裟に言うとホームベース

目は二重だが目の下も二重

可愛いとは言えないが笑顔には愛嬌がある


中学では運動部に入っていた

本気の部活ではないがやる時はやるやらない時はダラダラ喋って怒られるというような

まあ緩い部活


運動部に入っている子は大体が明るく元気っ子が多い

帰宅部は真面目かヤンキー

中学のヤンキーといえば煙草を吸ってる

学校には遅刻か欠席

スカートはミニスカかロンスカ

セーラーの中には派手な色のロンT丸見え

髪は黒染めが落ちかけか金髪

マスクは必需品

上靴のスリッパには仲良しのグループの名前

レゲエのマーク

そーゆーのが流行っていた時代だった

今考えると若いなの一言で片付けられるどちらかと言えば痛かったり


中1の時はそれが憧れでしかないのも今考えると痛い

なんなら霞の場合中2ぐらいまで憧れていた



中1の終わりぐらいから運動部の女子が帰宅部の少しヤンキーと付き合うのが流行り出した

同い年にはそこまでがっつりヤンキーがいなかったが

学年的に目立つグループがあった

顔のレベルも陰気より高い

霞と同じ運動部の友だちも何人か付き合っていた

部活が終わると暗くなった校門の前に

カラフルなカマキリの自転車で迎えにくる

友だちの彼氏

いつも同じ方向で帰っていた友だちも


「ごめん今日もまた一緒に帰るねん明日また今日の話の続きするから!!」


『はいはい。萌と寂しく帰りますよ』


1人減り萌と2人で帰ることが増えていった



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