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プロローグ
時が過ぎれば過ぎるほどその日も終わりに近づく。
時が過ぎれば過ぎるほど人生も終わりに近づいている。
なんのためになるかわからないことをしている間も
チクタクチクタクと流れている。
どんなものの命、生は永遠じゃない。限られている。
でも、その終わりがわかるものは少ない。
正確に何時何分何秒までわかるものはいないだろう。
もしかしたら、まだまだ先かもしれない。
あるいは、もうすぐそこにあるのかもしれない。
そのようななか今この時を生きている。
このようなことを考えたことがありますか?
理解していますか?
理解していたとしても
常にこのことを頭にいれながら生きているものはいないだろう。
だから、意味のない時を過ごすこともある。
もし、自らの生の終わりが正確にわかっていたらどのような生活を送るだろうか…
これは、ごく普通の少年と自分の生の終わりが決まっている少女の物語