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気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
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37, ダンジョンで、ホームルーム

 セーフティルームで反省会をしました。


 予想外に広いセーフティルームで、ゴーレムハウスの持ち込みが出来たのはよかったです。

 ゴーレムハウスだが、俺のパレットリア新国で、俺の提案でディノが製造しているタイプ、基本設計は二十人が個別に泊まれるワンルーム設計で、作り付けのベッドとトイレのある部屋になっています。

 窓は通気用のための鉄メッシュの明かり取りに木窓を設置し、覗かれない工夫になっている。窓の外は断崖絶壁で誰かが浮遊してきても、ゴーレムが対処できるようになっている。何をするのかは言えないが面白いことになるだろう。


 もちろん、パレットリア新国から転移しました。


 みんなには、用意してあったということにしてあります。その辺のところは内密にお願いしますね。


 今回ちょっと跳んでみましたが、セーフティルームなら問題なく跳べるようで一安心。


 学院長との慰労会の詳細を詰めてきました。

 その時に確認したのですが最下層とはいっても三十階とのこと。ただし、到達した者はまだ出てないとのことで、このまま掃討戦に挑戦します。


 セーフティルームに寝泊まりしながら、最年少踏破記録へチャレンジ。これは、学院長からの指示。これだけの最大戦力を同時投入できるなんて、そうあるわけでは無いからな。


 ゴーレムハウスの詳細は宿泊人数が二十人タイプのモノを四つ。地中から、お湯と水の配管を含んだ工事石を繋いで、お風呂専用棟も設置しました。当事者たちにとっては長い長い反省会が済めば入浴が出来ます、もちろんワームコイン必須ですがね。


 そして、俺は夜中の見回り兼相談を………。


 もちろん次の階層の攻略についてと、第一階層の修復について。

 修復については設計者(・・・)が居たので、そのコンセプトを参考にしてセーフティルームまでの道を石橋にしてみました。


「道理で攻略に参加しないわけだな。」

「答えを知っている私が攻略してどうする。設置した魔物も構造も初めから分かっていたら、面白くないだろう? しかし、スライムが増えすぎだ、数と強さを調節しないと…。」


 修復をしながら、俺と魔王のシャイナーはコソコソと話し合っていた。こんな話はみんなには聞こえないところでやらないと、俺でさえ、興が()がれたというのに。



 その頃、みんなは晩ご飯になる予定の百足鶏(レッグス)補足(サブレィ)を夢中になって(あぶ)っている最中です。ジョンはゴーレムハウスの俺の部屋で既に一羽食事中です。




 設計者によると、次の階はマオウグソクムシというのっそり系とのこと。何匹なのかは知らないということだ、入ったら速攻で盾だな。



 セーフティルームのゴーレムハウスについては、休憩時間を利用して聞いておいた。

 学院長に聞いたら宿泊棟とお風呂専用棟を、第一階層のセーフティルームに一つずつ新築して欲しいと言われたので本来の工事とは別料金ですよ、と言うと「仕方あるまい、わたしも家族サービスをしなければならんからな。このくらいの出費は可能だ。」と、言われた。



 みんなが入浴しているときに俺はパレットリア新国に跳び、土壌の改善と設計図面通りの石の加工を済ませ、宰相のタク・トゥルと国策を詰める。


 その際に魔法学院へのゴーレムハウスの受注を行うと、他からも意外に需要があるかもなと、タク・トゥルに話したところ、「既に各国より大量に受注が来ております。」って、反応速度が早っ!


 国民の働きにも期待大だな。

「はい、その通りでもあるんですが、セトラ新国王の工事も急いで欲しいと要請が来ております。」

「うわぁ、そちらもか?」

「ということは学院でもそうなんですか?」

「まぁね。有望な素質があるやつでも探してみることにしようか、ハァ……」


 タク・トゥルとのパレットリア新国王としての打ち合わせを終え、エドッコォ領に跳ぶ。


 両親と、第二夫人様に挨拶して、エドッコォ領の共同浴場を四日後に借り切ることに成功した。袖の下はプリンとワッホゥとホットヤーキ、スイーツ?系でした。もちろん百足鶏(レッグス)は、当日の分も合わせて二十羽ほどを。補足(サブレィ)付きで。


「よく、そんなの思いつくわねぇ」

「そりゃ、前世では自分で作らないと三食飯抜きでしたから。そのときの工夫していたのが出てくるんですよ。じゃ、四日後は魔法学院の講師の方々来ますので対応お願いします。」

「分かったわ。あのトリもどきとワインでいいのよね?」

「あ、ワインは今年のでいいです。後で感想を聞かなきゃいけないので、記憶を飛ばすようなヤツは、仕舞っておいてください。」

「了解したわ、朝チュンしないようなヤツ……ね」

「ぐあっ、………どこでそれを……。」

「えっ、直接飛んできたわよ?」

 ノォォォォォ、繋ぎッパか?


 静かに悶絶していると、追い打ちで、

「あ、そうそう、一雨降らしていって。溜め池の水が半分ほどになってきたから。今回はこの辺り一帯にお願いね。お隣のク・ビッシや、ヨタハ・チなどからも要請が来ているわ」

 一応、俺が雨男だということにしてある。エドッコォ領近隣ではね。


 さぁて、跳んで帰って寝ますか、明日の第二階層の生活魔法での攻略のために。

「では、雨よ、少々土砂降りで、三時間ほど……、ああ八分の一周期ほど降っておいてくれ。頼むよ。」

 ではでは、お休みなさ~い。「転移!」

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