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気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
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36, ダンジョン掃討戦、うなれ、生活魔法! 乱舞 

「誰が、ライトで攻撃しろって言ったかな?」

 俺は繰り返し重ねて周りに問い掛ける。


「えっ…………………………」

 反論しようとしたヒリュキが押し黙る。


「あまりに簡単に敵が、魔物が撃てるからといって俺はライトでの攻撃を指示をしたかな? 戦いの場では、臨機応変にというのは当たり前のことだからと言う人がいるかも知れないね? でも勘違いしないで欲しいんだけど、そもそも本来のパーティーでは六人という限られた人数だし、一人で何役もの役割があるはずだ。こんなに簡単に敵や魔物を撃つことが出来るわけは無いんだよ。一つの方向だけを見ていれば良い、魔物を撃てば良いという事でも無い。この中には現役の冒険者でランクの高い人も居たはずだよね? 君たちは、風の民であるヤースォたちの魔法やシュッキンの結界などが無ければ、最初の崩落の時に死んでいた可能性があったということに気付かなければならない。」


 俺は悄然としたヒリュキを筆頭に、高揚していた心や無敵感に包まれていた者たちに現実に起こりえたことを一つずつ確実に伝えていく。それがいつか自分の身に降りかからないで済むように………。気付いてくれることを信じて、俺としては話すことしか出来ない。


「ほとんどの人たちは上の方に向けて、射線を取っていたから分からなかっただろうけど生活魔法と違って、ライトの魔法は手元からの発動になることに気付いていたかな? もし、真横に撃ったり振り回したりしていれば大惨事だったよ? まだ十分に理解できないまま使っているとその可能性は大いにあるんだ。それが「フレンドリィ・ファイヤー」だよ」

 俺の言葉に反論しようとして口を開こうとするものの、語る言葉の意味に気付き沈黙してしまう。


「生活魔法でも、使い方や狙いの付け方を工夫すれば魔物を倒すことが出来る。良いかい、それこそ、工夫次第だ。レイ、来てくれ。ああ、手を離してくれてかまわないよ」


 この中で空間を持つ者は少ないが彼女もそろそろ次の魔法を覚えるときだろうから。

「何? セトラ………」

 不思議そうな顔をしながら歩いてくる。


「ああ、風の民のみんなを連れてきて欲しくてね、あそこに居るんだよ。」

 少し先の方のセーフティ・ルームに居る五人を見て、お願いする。

 振り返った彼女の顔が青ざめる。

「ムリムリムリ無理………、一人でも厳しそうなのに、連れてくるなんて無理!」

「そうかな? シュッキン、回復した? ちょっとだけお願い……送転移(ブースタ)

 シュッキンに確認して、頷くか否かの間に、レイの手を掴んで送転移(ブースタ)を発動した。レイの驚く顔が怒る顔になる頃には、風の民の五人を連れて戻ってきた。


「!……っきゃあぁぁぁぁ……! へ?」

「シュッキン、ありがとう。」

 コンマ何秒のショートワープでは、驚いている暇も無い。気が付いたら、五人連れて戻っている状態なのだから。第三の手を発動できるレイは、既に送転移(ブースタ)くらいの転移は可能になるレベルになっていた。要はきっかけを作っただけだ。この感覚をモノに出来ればの話だが。


「………、あんたはぁ!」

 わなわなと震えるレイに夜叉を感じた俺は、拳が降ってくる前に目の前にもう一つ装転移(パワスタ)を発動した。


 ドッコーンという音ともに、装転移(パワスタ)ごと、吹っ飛ばされました。星になるかと思いました。



「あー、ひどい目に遭った。」「それはこっちのセリフよ」「でも、感覚は掴んだろ?」「そ、そりゃそうだけど……」「あとは、自分だけで跳べればオッケーだけどな? ほい、これでも食って機嫌直せや」「あ♡わーい。ワッホゥだぁ♡」


 餌付けされてるレイに何故か生暖かい視線が送られてました。南無南無。


 その視線に気付いたレイは真っ赤になり、俺も食べたかったので、全員で一服休憩にしました。ワッホゥ祭りでした。



「さて、ここはさっさとケリを付けて、次に向かうか。あ、ヤースォ、カォル。向こうは調べてあるか?」

「調べているよ。時間は、いっぱいあったからな」

「オーケー、んじゃ行こうか。」


「コヨミ姉ぇ、雨降らせて。ウェーキは水雷で、準備よろしく。あと、雷持っている人居たよね。水面ギリで発動して。レイは例の手で拾ってね。ツォーリゥ、ヅン、ヤースォ、カォル、カァルの五人風刃(かざば)出来たよね。それでスライムの払い落としをよろしく。水と火の人、両方出来る人も居たでしょ、水を掛けて冷やしたらそこに火を与えてね。氷の人はぶつけて落としても良いし、氷らせてもいいよ。あとは、風の人だね。土の人と磁力の人と連携して砂砲(サンドブラスト)の制御をお願い。さあ、終わらすぞ!」


 鑑定で得ていた情報が正しいのかどうか、確認のお時間です。
























 あっさり、終わりました。他の皆さんは目を剥いていました。何事も工夫次第ですよ。

 さて、セーフティルームでひと休み、ひと休み。







三十三話、メ〇ルスライム撃破時、

【名】エト・セトラ・エドッコォ

【職業/サブ】魔導士Lv53/気象魔法士LvMaX

       魔導士は魔法士の上級職

【称号】竜殺し、魔王の友達、国王、魔法学院講師(仮)、ダンジョン・リーダーnew

【HP】4500

【MP】10,901,929

【STR】210

【VIT】339

【DEX】442

【AGI】320

【INT】752

【LUK】410

【属性】

火358/水411/土508/風715/光358/空間714/闇341/無345

【スキル5/10】

 身体強化61/ダッシュ52/鷹の目25/料理15/指揮09new/予知15new

【控えスキル1/10】

 お笑い05new

【装備】

 竜革の靴/国王の竜革製魔銀防護子供服(上下)/短剣/まきびし数種/指弾

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