242, ダンジョンへ GO?
一年ぶり、久し振りを通り越してしまいました。やっと、まとまったので。
『『『『御先祖さまぁ?』』』』
『ウソでしょう! ぜ〜ッたい、あり得ない! あり得ないったら、あり得ない!』
リウスの反応がヤバい領域になっている。
『落ち着いて、リウスもリメラも。純粋な御先祖さまじゃ無いから。』
フーフーと、息を切らして睨んでいたリウスと、無言のままに会長たちを睨み付けていたリメラにとって、衝撃の事実だったようだな。
『まあ、自己紹介もないまま、探りを入れられたら仕方の無い対応だったかも知れないけど。リュウ、彼らの正式な紹介を始めてくれないか?』
そう問い掛けてやっと、リュウが間を取り持って話し始めた。
『そうだな、このゾーディアクの運営と、作戦に付いての責任者を務めているのがこの二人。ショウ・L・タガワ総帥と、ジョウ・R・タガワ会長になる。奥方たちもそうだが、一卵性の双生児だよ。』
リュウが、仕方無しに紹介をする。
彼にも、分かってしまってしまう。
新たな衝撃が彼ら、総帥と会長に振りかかる事が。
『では、こちらのターンか。オレの嫁さんのプ・リメラ・パレットリア、そして、プ・リウス・パレットリア。そちらと、同じく、一卵性の双生児だよ。そして、こちらに持ち込まれたウィルスは、風邪のモノ。ちょっと特殊なモノだけど、こちらの世界でも歴史上に残っているはず。
大壊滅前の歴史にさ。』
『想転移』が相互の歴史認識を重ねる。
大壊滅とは、地球人類の歴史に残る悪夢であり、科学の進んだ世界に於いて謎とされている。
微小惑星の衝突により、世界が滅んだのは、リュウやショウやジョウたちの歴史的事実。
だが、今、目の前にある惑星には、文明が明らかに発生し、興隆し始めていた。
そう…リュウたちの作戦で、いきなり大気圏突入してしまった星こそは 、彼らの歴史認識上の人類発祥の星であるところの《地球》であった。
愕然とした表情で、ジョウ会長が呟く。
『だ、大壊滅前の風邪だと…、あの『地平線女神の希望だとでも言うのか?』
持たない者には福音となるが、持つ者と男性にとっては悪夢でしかない。
絶望の想念を込めて、こちらを伺うが、オレたちには重々しく頷くしかない。
『その通り。風の精霊の力を持つウィルスだから、もう、蔓延してしまったけど。オレたちには、耐性が出来たから、ほぼ効かない。そうだよな、ショッツ。』
絶対ではないところに、このウィルスの厄介な特殊性がある。
『…ああ、嬉々としてエアフィルターに、潜り込んで行ったよ。』
『な、…なんだと?』
『既にこのゾーディアクに居住する人類種に罹患した。そう、あなたも。貴方の大事なヒトも、ね。十二基のコロニーに潜んでいるヒトも、ヒト種も。』
『そう、貴方がたの奥さんも、罹患した。制御出来るのは、薬師しか、いない。』
そう、ショッツが告げる。
『それでも出来るのは対症療法だけ、予防は出来ないんです。一度罹患したヒトの症状が落ち着くまでは、手の打ちようがありません。そして、対応出来る薬師は、ボクらの仲間には一人しか居ません。そちらの人員でカバーしなければ間に合わないんです。』
ショッツは、話を締め括る。
『全艦、聞こえていたな。医療関係者は、覚悟を決めろよ。自分たちの症状が治まり次第、ゾーディアク管理運営艦橋へ出頭せよ! 我々も暫くは動けないからな。』
総帥と会長のフルパワーの想転移が響いた。
『流石だな、対応が速い。リメラ、リウスも頼んでいいか?』
オレの言葉に彼女たちが応えた。
『『し、仕方ないですわね。思い出してしまいましたもの。こんな事を予測して、お従姉妹さま方に、薬師の修業を促していたんですの?』』
リメラ、リウスが意識を同調させて問い掛けてくる。
セトラの双子の嫁のプ・リメラとプ・リウスには、双子の従姉妹がいる。そして、プ・レリュ-ドとプ・レセアもまた、セトラやリュウたちとの浅からぬ縁を持つが故に、そうした行動を取ってしまっている様だった。
『彼女たちの行動は全部、リメラとリウス、君たちの為だよ。君たちが行動する先々で困らないように、ね。彼女たちも喚んでいいかな?』
『『仕方ないですわ。お従姉妹さま方にも、経験して頂いた方がいいみたいですもの。』』
『では、喚ぶとしようか、捜転移、レリュ-ド! レセア!』




