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気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
333/337

237, ダンジョンで、……攻略は、二十九階へ ⑫ 似てる

まだまだ、本調子では無いので、短いです。

「俺たちが神様って、有り得ないだろう!」

 リュウが叫ぶ。


「そうかな? 君が修めている武術は、ナニ? 舞闘術モンライ流だったよね。君と、ティアさんだけ(・・)がマスタークラスの、さ。まだ弟子は、シュガーちゃんだけだっけ?『モンライに勝てるものはモンライのみ』って言われているんだよね。じゃあ、神様だよね?」

 オレは、ステータス的に亜神である自分のことは棚に上げて問い掛ける。


「う、うぬぅ…。」

 ぐうの音も出ないようで、オレの中のリュウも同様に唸っている。

 オレたちが話し(?)合っている一方で、ティアとチヅルがレイに近付いていた。


「ね、ねぇ、貴女ってお医者様なんだよね? あ、あの、あたしたちにもその薬って処方してくれないかしら? ちょっと大きく成り過ぎちゃって、所属している艦隊の次の、チーム対抗戦(激甚戦闘訓練)の結果に影響ありそうなんだもの。」

 ティアの言葉にチヅルが頷く。


「それに、貴女も関係者なんでしょう? あたしたちの母艦に同じ姿で名前もちょっと似ている人が居るの。」

 ティアの言葉に、チヅルが「そういえば」と呟き始めた。心当たりが有るようだ。


「いいのかい? あの姿はキミにとっても魅力的だろう?」

 オレはリュウに問い掛ける。

「む…。確かに魅力的ではある。だが、俺はモンライの徒として、闘い舞う彼女の姿に()れているんだ。」

「言い切ったな。さすがだ。愛し合っているだけのことは有る。…なあ、ティアさん。」

「え、聞いていたのか? グホぅ…。」

 呆然とするリュウに、赤面したティアの肘がモロに鳩尾(みぞおち)に入った。


「聞こえていたわよ、バカ! それに、あ、愛し合うって…、そんな事、誰に聞いたの!」

「いや、聞かなくても、見てれば分かるよ。」

 ティアに問い詰められたオレだったが、瞬時にティア(・・・)の側に現れたアトリ(・・・)の姿に総毛立った。なにやら(ささや)く。

「え…、そう…。そういうコトだったのね!」

「やば…。転…? ぐはぁぁぁぁ!」

 転移で逃げようとしたオレに、ティアのアッパーが突き刺さる。

 亜神化しているオレのHPが九割方、吹き飛ばされました。



「こんな愉快な(?)人たちのところに、私に似たヒトが居るっていうのも頷ける話、ね。」

 レイが(ひと)()ちた。

「いいわ、処方したげる。でも、どれだけ変化するかは分からないわよ? 体質と薬効それと魔力が関係しているみたいだから。」

 薬師(くすし)レイラートとしての誇りと、レイ・コイトーとして芽生えた好奇心から、そう答える。


「でも、次のチーム対抗戦(激甚戦闘訓練)って、帰れるの? 自分たちの(ふね)に? それとも、母艦に直接?」

 コヨミの中のチヅルが、発した問い掛けにその場の全員が凍り付く。


「うぁぁぁぁ、そう言えばそうだった。」

 蹲ってしまったティアとアトリ、他のメンバーと使い魔たち。

 その身一つで大気圏に突入していたことを思い出したようだ。


「グランマ、やっぱり、あたしの出番ね。」

 ぽんこつ女神様のアーカイブ・ミニ(・・)が、そう言った。

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