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気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
332/337

236, ダンジョンで、……攻略は、二十九階へ ⑪ まじ?

年内最後、手こずってます。少々、短いですが。

「紹介…ね、オレは、セトラ。エト・セトラ・エドッコォ・パレットリア。パレットリア新国国王で八歳。気象魔法士。ガルバドスン魔法学院の二回生。肩に乗っているのは、従魔の(・・・)ルウ。コヨミと従魔のフェニックたち、リメラ、リウスは双子、アトリと従魔のチャァー、パロア、シクロと、ブタさん。彼女たちが、オレの嫁。アーサーとトリケラ、赤ん坊でワタルにはシャンマタ、ゴルとマリは一緒に召喚されていたんだと。なんかオレたちって、似ているね!」

「………。」

 (とぼ)けるオレに、ジト目のリュウ。


「俺は十六歳。嫁は、一人だよ。…ティアだ。だけど八歳で国王? 使い魔のルゥじゃなくて従魔のルゥ? どういうこと? それに気象魔法士だって? ブタさんって、アレはライトンだろう!」

 地獄の底から、響くような声だった。


「え~、嫁ひとりって…チヅルは~?」

 オレが茶化してみると、言い合いをしていたチヅルにも睨まれてしまった。


「わたしはウッディ君のモノよ!」

「わたしは、セトラ様の嫁!」

 チヅルと言い合いをしていたコヨミ(前チヅル)にも睨まれてしまったのは、ご愛嬌です。


「わたしも、セトラの嫁。」

 黒いブタさんを抱えたシクロ(前ウッディ)も、当然だがオレの嫁を主張してきた。

「え? 懐いている? ウソォ…。」

 目が点になるリュウに、オレは重々しく頷く。


「まぁ、そういうことだよ。」

「マジ?」

「マジで、マジ!」



「オレのルゥは、或る惑星(ホシ)の魔力に染まってしまったからね、従魔なんだよ。」

「或る惑星(ホシ)?」

 不思議そうに問い掛けるリュウに笑って答える。


「そう、ステアという名の惑星(ホシ)さ。聞いたことあるだろう?」

 オレは、問い掛ける。


「娘たち三人が逃げて来たという星…。」

 リュウが心在らずと、呟く。


「その通り、さ。太陽暦八八二五年の建国以来、オレの国スクーワトルアには、異界からの降臨者が絶えない。太陽暦一八八二五年に(くら)い霧に閉ざされた世界になって以降、降臨者たちは神話になった。数千年もの間、アレディア教の神として祀まつられている者たち、そして、あなたも、だ。アレディア教の神としてのリュウ神様(かみさま)、いや、リュウジュ(しん)。」

「ウ…ソ…だろ……。」

 続けて話した言葉に絶句してしまった(リュウ)


「ウソじゃないさ。眠っている墓所にはきちんと刻まれているよ。リュウジュ(しん)、その妻であるティアラ(しん)、ウッディ(しん)、その妻であるチヅル(しん)、ワタル(しん)、ゴルディア(しん)、アーシィ(しん)の名前がね。墓所に、今も守護獣の管理人が居るからね。」

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