表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
320/337

224, ダンジョンで、……攻略は、二十八階へ ⑩ 闘技場 EXバウト

 結局、五対五のチーム戦では白キング擁する『最強の矛盾(プラチナム)』に軍配が上った。

 それを不服としたのは相手チームの『極寒の騎士団(アブソリュート)』ではなかった。

「「「「「「アンコール!」」」」」」

「「「「「「アンコール!」」」」」」

 最初にアンコールを叫んだのは、双方のチームメイトたち。

 それを受けて、観衆たちがノッた。周りに聞いたのも関係しているだろう。


「「「「「「アンコール! カイザー!」」」」」」

「「「「「「アンコール! カイザー!」」」」」」


『大会主催者よりエキジビジョンマッチの開催が決定しましたぁぁぁぁ!』

「「「「「「うおおぉぉぉぉぉ!」」」」」」

『一人目、白キングゥゥゥ、カイザーァァァ、ジィボォォォォ!』


「「「「「「わぁぁぁぁ!」」」」」」

『対戦者ぁぁぁぁ、決めるのはカイザーだぁぁぁぁ!』

『ふむ、我と思わん者は、名乗り出るがよかろうっ!』











「「「「「「アンコール、ノイン!」」」」」」

「「「「「「アンコール、ゼロ!」」」」」」


 その大合唱に、「なんで、ボクが……、アンコール受けるの?」と、戦々恐々としているノイン。

「単に、おまえを見たいか、ゼロの強さを試したいか、だろ。」


 観衆たちのノインに対する関心の高さに驚くとともに、ある意味仕方ないかとも思う。

 もちろん、同期の連中が煽っているのもある。

 彼らだって、当時の地球でバトルロボの大会にエントリーしていた奴も居るし、サイバー空間での観戦していたヤツもいる。


 つまるところ、ノインは俺の他にカイザーに近付いた最強の一人だってことだ。


 だって、俺だって驚いていたんだぜ。

 目の前で一緒に組み立てていたっていうのに、あれだけのギミックを搭載していたなんて…、三徹していからと言っていたけど、あの当時にはザラに有ったことだもの。




「「「「「「アンコール、ノイン!」」」」」」

「「「「「「アンコール、ゼロ!」」」」」」

「「「「「「アンコール、カイザー!」」」」」」


「ええっ、カイザーと!」

「それも、ある意味当然ではあるが、あいつの選択肢だな。」



「そう、きみとの対戦は、心が踊るのだ。だから、一緒に踊って欲しい、ノイン。きみとゼロとともに。」

 そう白キングで、カイザーの異名を持つソーカコー・ジボが、慌てふためくノインの前に(ひざまず)く。


 その途端だった。


 ジボの後ろに透明な筒に包まれた螺旋(らせん)状の(のぼ)り階段が現れた。

 どうやら二十九階への道が、いま、示されたみたいだ。


「「「「「「あ、あれは?」」」」」」

 この二十八階のヌシが誰れであるのかを示す、証拠だった。


「セトラ、アレ? 階段ってマサカ?」

「そのようだな、最強のフロアマスターだぞ、ノイン。」

 俺とノインの視線が交錯する。


「ん? 俺の後ろに何かあるのか?」

 俺とノインを含む現在のガルバドスン魔法学院の同期生たちの視線が、ジボの後ろに集中してしまったからだった。

 振り向いたジボの顔には(ハテナ)マークが。

「何も無いじゃないか、本当に何か見えるのか?」

 不審が、ジボの表情にありありと浮かんでいた。


「少なくとも俺とノインが関係しているみたいだ。」

 と、ボカシてはみたものの、皇帝ジボの解析力は半端(ハンパ)ない。


「なるほど、ね。」

 と、ナニかを掴みやがった。ったく、侮れんヤツめ。


「まぁ、やれるだけやってみるよ。はぁ…orz」

 ノインの頭上にあるキツネミミが(しお)れ、キツネのシッポがそのボリュームを失った。

「…ノイン…。いつもどおり、おちょくってやれよ。その方がバトっていても楽しいだろ…ん?」

「…セトラ…。それもそうだね。最強と楽しんでくるよ。行くよ、ゼロ!」


「それでなくては、私も面白くない。降臨せよ、ビンガ!」

 ノインは、虹色の羽毛を持つゼロをバトルゾーンに向け、ジボも、紅い羽を持つ丸い鳥をセットする。



「「「「うおぉぉぉぉぉ!」」」」

 観衆の熱量(ヒート)は天井知らずに上がっていく。



「超バトルロボ、白キングぅ ジーボー! 対するは唯一のビショップ、ノイーン! EX(エクストラ)バトル、始め!」


 ジャッ。

 双方のバトルロボにエネルギーが伝えられた。

 闘いの幕があがった。

マスクとか、肺の病いとか、ナウシカの世界みたいですが。

2か月、ちょっとずつ書いてました。

サテ、バトルシーンは、書ききれるのか。

乞う、ご期待。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ